2007-07-26
関口存男
「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」(東京大学出版会)というとても素晴らしい本があるのですが、その66ページにドイツ語の権威の関口存男のエピソードが紹介されています。
14歳の時にドイツ語版の「罪と罰」を買ってきて、片っ端から一語一語全部辞書を引いて読み始め、これを二年間続けたというものです。
これがずっと気になっていたのですが、なんと今夜神保町の三省堂で見つけました。
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「わたしはどういう風にして独逸語をやってきたか?」というエッセーが収録されていました。
この短編のためだけに6,000円は出せないので立ち読みして帰ってきましたが、内容については、以下の ijustat さんのページが詳しいです。
http://ijustat.at.infoseek.co.jp/gaikokugo/sekiguchi_by_kuroneko.html
シュリーマン式に近いと思いました。
独逸語をやってみたくなりました。
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湯女に鱒 (ゆなにます)
今日の語彙
unanimous [形] 満場一致の
受験英語の中では、難解語彙に含まれているのでしょうか。
最初に見たときは、「満場」「一致」という二つの要素が一単語で表現されていることに驚いたのを覚えています。
外国語を勉強していると、「そんな細かい区分にまで一つの単語が割り振られているのか」と驚くことは良くあります。
突然この単語を思い出したのは、また例によってイタリア語独り言ジョギングの最中に、「全員一致の」という単語を探したことによります。
英語で unanimous という時には、後ろが形容詞を作る-ous だと気づくものの、前半をどうしてくれようかと悩むわけですが、イタリア語だと、unanime
uno (一つの) anime (精神) ということで、ピント来ます。
英語やフランス語を学ぶ際に、ラテン語をやると語彙が増えると良く言われましたが、中途半端ではラテン語自体も身につかず、語彙も増えずと言うことになりそうです。
私の場合はイタリア語を身につけることが出来たので、それを通してラテン語由来の英語の単語がピント来るようになりました。
とはいえ、ラテン語やギリシャ語まで下りていかずとも、語源を活用した語彙増強術の本はいくつか出ていますので、一度ざっと眺めるのは効果的だと考えています。
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