La fin des temps を読み終えて
La fin des temps を読み終えて
本の感想と言うよりは、外国語の小説を読むことと外国語学習の関係などについて色々と考えました。
1.語彙増強トレーニングは役に立った
多読で未知語に出会って類推で語義を推測し既知語にしていくということが外国語では実際には無理だろうと言うことは「英語のメンタルレキシコン」あたりにも書いてあったと思いますが引き続き同感です。
なんだかんだ言って何度も挫折している「ラルースやさしい仏仏辞典 Niveau 1」の通読で増やした単語がしっかり役に立っています。
(リンク先は楽天ブックス。アマゾンでは新品は取り扱っていません)
2.総合力で勝負、ただし後には何も残らない。
必ずしもフランス語で知らない単語であっても、英語からの類推、イタリア語からの類推で分かってしまい読めてしまう。この場合フランス語としてその単語は身につかず、次回その単語に出会ってもまた英語やイタリア語から類推して読んでしまうであろう。
意味を追うことでワーキングメモリーがすべて使われていて、言い回しなどには当然頭が回らず、単語レベルでは残ったにしても使ってみたい言い回し、気に入った言い回しなど何も残らない。
3.読むだけでは話せるようには決してならない
読んで分かる単語が(英語イタリア語からの類推であれ)たくさんあることは分かったものの、自分では使わない単語であることも再認識。インプットの練習ばかりしていてもアウトプットには決してつながらない。
4.英仏伊語が近いからって自慢する必要もないが卑下する必要もない
英仏伊語の三カ国語でそれぞれ三冠王ですか。凄いですね。と言われると、フッフッフッ、凄いだろう。と思いながらも「英仏伊語は近いですからね。英語、ロシア語、アラビア語の三カ国語などとは違いますから」と卑下してしまうのだが、近いからと言ってもそれぞれの国の歴史・文化があり、文学があり、それらの文学を直接に楽しむことができるレベル(であると本人は思い込んでいる)にまで達しているのであれば、なんら卑下する必要はないだろう。(と机の上に積まれたクリスマスプレゼントにいただいたイタリア語の本の山を見ながら思う)
一日一回クリッククリック