TOEICの点数を下げない方法 (2)
TOEICの点数を下げない方法 (2)
簡単だ。受け直さなければ良い。
(続き)
前回受けた際につまらない問題だと思ったのは、その前の試験が「四択のうち、一つは間違いだが、ほかの三つはどれも文法的には正しい。しかしネイティブが使うのは一つだけだ」というような問題があちこちにあったような印象だったのに対し、文法知識だけで解決できる選択しばかりになっていたことが理由。
しかし、これも考え方を変えれば、非ネイティブの英語話者がビジネスの世界で増えている中では当然の変更であると言えるかもしれない。
インプット能力を測定する試験にアウトプット能力の測定を求めてはいけないということについても、単純にインプット能力を高めようとしているだけではインプット能力の伸びに限界があり、アウトプットしてみようとすることで気づき、刺激が生まれてインプット能力の獲得につながるという点からは、一定の役割はあるとも言える。
それはそれとして。
もう一つ考慮すべき点は、偏差値方式の相対的評価であるということ。かつ母集団のおそらく90%以上が日本人と韓国人であるということ。
かなり昔は国籍別の受験者統計を出していたのですが、最近は全く目にしない。
自分の競争相手が誰なのか、国内で戦うのか(日本人の中での相対評価が必要)、海外で戦うのか(ネイティブ・非ネイティブ含め日本人以外との比較での評価が必要)という観点から、この母集団でよいのかどうかと問う必要があるだろう。
また、偏差値方式であることから、飛び抜けてすごい人にとっては意味のない評価となることにも注意が必要。
たとえば小学一年生を10万人集めた走り幅跳び大会(平均1メートルくらいだろうか)に大学生が一人参加した場合、記録が3メートルでも6メートルでも、(あり得ないけれど)50メートルでもTOEIC的には990点になってしまうということである。
前回985点だった私には言う資格はないのだが、「TOEIC連続○○回990点獲得」と自慢する方には、もっと違ったテストをおすすめしたい気になる。
例えばケンブリッジ英検のCPEのA合格を目指すとか。(合格のレベルにA合格からC合格まであったと思う)
テストの性格が異なるので、違うテストを勧めるというのは筋違い/余計なお世話ということではあるが。
管理人 澁澤寅彦
2002年から2005年の4年間に勢いで以下の英仏伊語の試験に合格。
英語検定、フランス語検定、イタリア語検定の1級合格(英検は優秀賞)
通訳案内士(通訳ガイド)試験の英仏伊語合格 東京都登録
ケンブリッジ英検CPE、フランス語DALF(旧制度)、シエナ大学イタリア語検定CILS レベル4 (いずれも欧州C2レベル)
TOEIC 990点獲得