語楽カフェ

趣味としての外国語学習

2007-03-04

速聴

 

本棚を整理していたら、速聴で頭が良くなるという内容の本が出てきました。

読んだ形跡が無く、積んだままだったようです。

 

頭が良くなるかどうかは分かりませんが、外国語ヒアリングには効果があるのではないかと思います。

 

ジングルズの発音練習についての記事で、「大げさな発音で筋肉を鍛えることで、普段の発音が容易になるというのも、納得のいくところです。」と書きました。

 

普段のヒアリング訓練で高速で聞いていれば、速度に対する抵抗は低くなるでしょう。

 

聞く=F(読む, 音, スピード)

 

昔は高速再生機器はものすごい値段がしたでしょうが、最近ソフトが安く出ているのではないかとネットで検索してみたら、ありました。

 

S.E.E.R.A. Worksの nvplayer というソフトです。

 

無料版をダウンロードして使ってみましたが、良い感じです。

映像も対応可能とのことです。

 

0.5倍から4.0倍までスピードを変えることができます。

 

NHK の国際放送のニュースを使ってみましたが、2.4倍くらいからエコーが出て聞き取りにくくなりました。

さらにスピードを上げるには、きちんと録音された音源を使う必要があると思います。

 

しばらく試してみたいと思います。

ひょっとしたら頭も良くなるかも。

 

 

 

フンデルトヴァッサー

 

日本橋三越フンデルトヴァッサー展に行ってきました。

 

とても良かったです。

 

長目のフィルムも上映されていますので、出来れば平日の空いているときに行くことをお勧めします。

 

一つだけ、タイトルの和訳に誤りがあった作品がありました。

 

In Gamba

ガンバ(崗巴、チベット)にて

 

と書かれていました。

 

図案は片足立ちの男性下半身です。

 

並んでいる同種の作品を見ると、絵の中にタイトルが書き込まれていて、この時期はイタリア語で書かれていることがわかります。

 

作品中には、IN GAMBA とすべて大文字で書かれています。

 

訳を付けた方は、タイトルを In Gamba とした段階で、Gamba を地名と判断し、実際にチベットに該当の名前があったことから、そのような訳にしたのでしょう。

 

本来は、In gamba で、イタリア語で「優秀な、有能な」の意味となります。

 

片足立ちの下半身は、バレーダンサーでしょうか。

 

フンデルトヴァッサー展 その2

 

フンデルトヴァッサーについては、先日、

 

「糞出ると、ヴァッサー」

 

という妻の作品を紹介しました。

ヴァッサーがドイツ語で水という意味であることから、ナイスな作品でした。

 

と言いつつも、フンデルトヴァッサーに申し訳ないと思っておりました。

 

本日展覧会に行き、彼の略年譜を見て驚きました。

 

1975

「腐植式汲取便所」の宣言文を発行

1979

「換気口のない腐植式汲取便所と水の浄化」の実験

チューリッヒのフェッフィコン河畔で「糞の文化 - 聖なる糞」の宣言を発表

 

とありました。

 

恐るべし、妻の洞察力



 

フンデルトヴァッサー展 その3

 

 

フンデルトヴァッサーのおかげで、すっかり身近になった文字です。

 

小さいフォントだとわかりにくいので、大きくしてみました。

 

「米」の下に「異」の文字があります。

 

食べた米がメタモルフォーゼして、異なる形になるということで、このような文字になったのでしょうか。

 

日本人ではなく、欧州人のフンデルトヴァッサーですから、この文字の上半分は「米」ではなく、「肉」が良かったでしょうか。

 

(カレーライスの場合は、上は「米」のまま下は「異」ではなく、「同」。。。。)

 

失礼しました。

 

通訳訓練

 

土曜日

 

麹町にある通訳学校のISSのセミナー通訳者を目指して ~キャリアアップと学習法~」に参加してきました。

 

最近外国語の能力とは何か」と考えていたこともあり、『「外国語ができる」ことに加えて必要となる能力は何か。』という質問をしようと思っていました。

 

期待していた答えは、「メモの取り方」とか「短期記憶」とかでした。

 

セミナーの内容と質疑応答で私が受けた印象は、次のようなものでした。

 

1.メモの取り方などの周辺の知識も必要であるが、通訳能力は基本的には語学能力をベースにしたもの。

2.通訳をやるための(語学能力を越えた)技能については、教えられるものではなく、訓練により何度も何度も繰り返すことで、各人が見つけなければならない。

3.例えば個人として外国語を聞いている場合は、自分の興味に応じたフィルターをかけてしまうので、重要ではないと思うところは聞き流している。しかし、通訳になるとそれは許されず、100%を聞き取り、それを100% 訳して口に出さなければならない。

 

2番目の、「教えられない」という部分については、やや疑問ありです。

先日講演会に参加した東京外大では通訳を教えていると思っていたのですが、ひたすら訓練をしているだけなのでしょうか。

 

3番目の、「100%」という部分は、通訳としては当たり前のことなのですが、自分の身に引き寄せて考えていなかったことに気づきました。

 

外国語を使っている場合に、インプットについては自分でコントロールできないですから、来るものをそのまま受け止める必要がありますが、アウトプットについては、自分でコントロールが可能です。

我々が日本語を使っている時にも、漢字記憶が怪しければひらがなで書くでしょうし、外国語で単語を知らなければ、別の言い回しを使ったり、時には違う話題に引っ張りこんだり。

(インプットについても、自分の興味のないものとか分からないものは、そもそも最初から読み聞きしようとしないという選択が可能です)

 

まとめると

 

・我々が「外国語が出来る」と思っている場合でも、アウトプットについては「逃げ」の戦略を取っている可能性がある。

これを、逃げを許さない、圧倒的な外国語能力を身につける。

 

・通常、外国語運用能力について語る場合、日本語、あるいは他の言語に訳す能力は含まれておらず、実際に、訳すケースが少ない。

よって、訳す能力について、スピードと正確性についてトレーニングする。

 

・これらに加えて、メモの取り方や、その他の周辺のテクニックを身につける。

 

・後は、ひたすら訓練。

 

ということでしょうか。

 

お試し通訳訓練コースがあるようですので、そちらに参加してみたいと思います。

(5時間で2万円)