ピュアな多読 (その4)
ピュアな多読 (その4)
SSS英語研究会の多読三原則には、実は四番目の「日本語に訳さない」という原則もあったそうです。
「多読する」という原則も入れておくべきだと思いますが。
日本語に訳さないというのは正しいアプローチで、多読をされている方も「日本語では何と言って良いか分からないけれど面白かった」という読後感を話される方がいらっしゃいます。
ただし、ここに危険があります。
「日本語に訳せなくても良い。面白ければ」というアプローチに対して、「じゃあ英語で面白さを説明してください」と言われたときにどのように答えるのでしょうか。
昨日読み終えた独りで学べる英会話 (文春新書)は、絵本、或いは好きなテキストと、子供、小学生向けの英英辞典を用いた独学で、アウトプットを鍛えた著者の(中学生時代の)話です。
この中に「500語でニューヨーカーになれる」という章があります。
その種のタイトルはこれまでにもあちらこちらで見かけていましたので特段気に掛けなかったのですが、本書での意味づけは衝撃的でした。
「500語を読み聞きして分かるようにする」というインプットのアプローチではなく、(ニューヨーカーがそうしているように)ありとあらゆる事象を500語で表現できるようにアウトプットを鍛えるというものです。
週末は本屋で子供向けの英英辞典を見てみたいと思います。
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