村上春樹「スプートニクの恋人(La ragazza dello Sputnik)」
村上春樹「スプートニクの恋人(La ragazza dello Sputnik)」
今読んでいるのは、村上春樹の「スプートニクの恋人」("La ragazza dello Sputnik" Einaudi Tascabili)
イタリア語ですが、スイスイ読んでいます。
内容のところどころにムフフな場面があるということが、読み続ける意欲を維持するのに役立っていることは否定しませんが、とても読みやすいです。
他方、読みやすいのが村上春樹の文体によるものか、訳者Giorgio Amitranoの訳文によるものかは不明です。
英文和訳の時に、「翻訳調のこなれていない文」と言われることがあります。
以前も書きましたが、日伊翻訳においても翻訳調のこなれていない文章になっている可能性はあるわけで、ひょっとしたら原文の日本語のスタイルに引っ張られたイタリア語になっていて、それが日本語を母語とする日本人に読みやすい結果になっている可能性も無いわけではありません。
それを判断するのは、ネイティブでない私には不可能なのですが、イタリアのネットのブックショップでも評価が高いようですから、こなれた文になっているのでしょう。(暗唱したいような文もあちらこちらに)
http://www.ibs.it/code/9788806158194/murakami-haruki/ragazza-dello-sputnik
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