国際化時代の日本人の「適応の条件」
国際化時代の日本人の「適応の条件」
中根千枝「適応の条件」を読みました。
今月読んだ同じ著者の「タテ社会の人間関係」が面白かったのでその勢いで読んだものですが、こちらも大正解です。
語学学習者として、日本に留まってインプット中心で外国語と付き合っている分には問題は少ないものの、海外駐在などとなると、いろいろことが起きます。
バイリンガル・バイカルチュラルと呼ばれて議論される(あるいは私がこれまで考えていた)内容よりもずっと深い所の分析で、非常に頭がクリアになりました。
「タテ社会の人間関係」を先に呼んだときは、岸田秀を読んだ時に感じたような感覚が残りました。
物事のとらえ方のフレームワークを得たというような感じです。
本書は「国際化時代の日本人の適応条件を考察する」もので、あとがきにある「社会人類学者にとっては、きわめて常識的になっていることでも、一般にはまだまだ知られていないことが多い」とあるとおりの「目から鱗」の本でした。
お薦めです。
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