「ミニスカ」と聞いてドキドキするおじさんが、「ヨコスカ」と聞いてもドキドキしないのは何故か - 日本語での合成語の意味認識過程と接頭辞の果たす役割についての考察
「ミニスカ」と聞いてドキドキするおじさんが、「ヨコスカ」と聞いてもドキドキしないのは何故か - 日本語での合成語の意味認識過程と接頭辞の果たす役割についての考察
取って付けたような副題は取って付けただけです。
「ミニスカ」(ミニスカートの略語)と聞くとドキドキするおじさんも、「ヨコスカ」(神奈川県横須賀市)と聞いてもドキドキしないのはどうしてかと悩んでしまいました。
「ミニスカポリス」(1996年から2001年までテレビ東京で深夜に放送されたバラエティ番組。「出動!ミニスカポリス」)と聞くとさらにドキドキしますが、「ヨコスカポリス」(神奈川県横須賀警察署)と聞いてドキドキするのはドロボウくらいでしょうか。
ミニスカポリスの公式サイトはこちら。(よい子は見ちゃだめよ)
http://www.minisukapolice.com/
横須賀ポリスの公式サイトはこちら。
http://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/57ps/57mes/57mes0091.htm
「ミニスカ」をミニのスカートと認識しているならば、「ヨコスカ」と聞いて、「横」(?)のスカートのことだと誤認してドキドキする人がいても良いだろうと思います。
特に横須賀という地名があることを知らない人はそうです。
聞き取り調査をしたわけではないので仮説に過ぎませんが(ここがいつも私の弱いところですが)横須賀という地名を知っているかどうかにかかわらず、「ヨコスカ萌えぇ~」となる人は限りなくゼロに近いと思います。
「ヨコスカ」と同様に、「ハチスカ」(蜂須賀小六 秀吉の家臣)とか、「マジっすか」(マジですかの口語体)とか聞いてもドキドキしません。
「ハチスカ」と聞いて、「みつばちハッチ」(古い!)の丸いお尻のようなバルーンスカートを想う人がいても良いような気がしますか。
つまるところ、「ミニスカ」とか「ヨコスカ」と聞いた時に、人は(おじさんは)「スカ」というところに反応しているわけではないということでしょう。
メンタルレキシコンの検索機能からすると、接頭辞の役割が重要で、ここでは「ミニ」の小さいという意味が強く認識され、「スカ」はインパクトの点からはハズレだと言うことでしょう。(まさに「スカ」(ハズレの意))
それはそれとして、ミニスカの「ミニ」ですが、ミニカーなどに見られるような「ミニチュア」の意味は無く(ミニチュアのスカートだったら小さくてはけない)、「短い」の意味となっています。
ミニチュアの意味だったら、ミニスカートの逆はマキシスカートでしょうか。
普通はロングスカートが対になるのでしょうか。
おじさんにとっては、ロングスカートは Long skirt ではなく、Wrong skirt ですが。
それはそれとして。
ミニスカートにおいては「ミニ」がミニチュアの略語ではなく、その点でミニカーとは異なり、従って日本的短縮四音語(ファミレスなど)とは性格を異にし、むしろ、「ミニスカート」を短縮したもの(ミニスカートをさらにミニにした)と捉えるべきということになります。
そうであっても、「ミニスカ」と聞いた時に、ミニスカーフとかミニスカンクを想起せずにミニスカートを想うのは、単に聞き慣れているかどうかの違いであるか、あるいはおじさんのいやらしさによるものと考えられます。
いつもながらのしまりのない終わり方。
一日一回クリッククリック