和風に寝ると言うこと
和風に寝ると言うこと
イタリアから遊びに来ていたアルベルトは、昨日無事にローマに帰っていきました。
最後の夜は浅草の「助六の宿 貞千代」
http://www.sadachiyo.co.jp/jindex.html
旅館に泊まるのだと楽しみにしていました。
料理も良さそうだったのでそこで食べたかったのですが、予約が必要だったと言うことでちょっと歩いてうなぎ屋の「浅草 うな鐵」に行きました。
http://www.hitsumabushi.com/news.php
ウナギだけはだめだという彼によれば、イタリアではフェラーラでしかウナギは食べないということで、ローマでウナギ料理が出てくるとするとマリネになっているそうです。
昔、彼が友人からもらったというウナギが異臭を放って奥さんから「棄ててこーい」と言われ、それでも臭いが三日間残ったというトラウマがあるそうです。
「日本のウナギは違うから。うまいから」と引きずるように連れて行って、気づいたらミックス串焼きに紛れ込んでいたウナギの串を彼はおいしい、おいしいと食べていました。
オイオイ。
ということで、旅館です。
「旅館って床(ゆか)に寝るんだろ」と日本に着いた当初から私に言っていたアルベルトです。
しかし、「床(とこ)につく」とこちらも漢字で書いてみれば、床(ゆか)も、床(とこ)も同じであることに気づきます。
文字で意味の違いを表すのが役割の漢字なのに、同じ漢字を当てているというのは、当時の人にとっては、違ったものであるという意識がなかったということでしょう。
(と言い切ってしまうと、床の間とか、床屋とか、気になってくるのですけれど)
このような漢字は他にもきっとあるでしょう。
上に、ウナギの臭いについて書きましたが、臭い(におい)<->臭い(くさい)については、こどもの頃から気になっていました。
臭い(におい)というものは臭い(くさい)ものだということでしょうか。
良いにおいは、匂いと書かないといけないのでしょうか。
あるいは香り?
日本語への感覚がまだまだ足りません。
漢字は表意文字。そこには意味が憑依文字。
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