英語の -ed で終わる形容詞はすべて動詞由来かどうか (その2)
英語の -ed で終わる形容詞はすべて動詞由来かどうか (その2)
先日の英語の -ed で終わる形容詞はすべて動詞由来かどうかについて、lupinistさんからコメントいただきました。
前半部分を引用します。
(ここから)
元の動詞は聞いたこともないけど-edつきの形容詞はよく見る…
というと、wickedに似ているwretchedが浮かびます。
でも手元のプログレッシブ英和中辞典で「-ed」を引くと
動詞の過去分詞から形容詞を作るほかに、名詞から形容詞を作るとき
(〜を有する、〜を備えた、〜の特徴を持った)にも-edは使われるそうで
cultured,talentedが例にあがっています。
wretchedや、あとbroad-mindedなんかもそうじゃないかと。
(ここまで)
wretched については、手元の旺文社英和中辞典(新版は語源情報が弱くなったと記憶していますがこれは旧版)でwretch を引くと、
OE wrecca outcast < wroec punished, driven < recan punish, drive
とありますので、wretch 自体が過去分詞的由来であるようです。(となると wretched は2回やられている。マイナス掛けるマイナスはプラスか?)
cultured は culture の他動詞から来ているかも知れませんね。
(culturedはcultured pearl(養殖真珠)の用法しか知りませんでした)
talentedは神からの授かりものという印象からそうなったのでしょうか。giftedからの類推で作られたとか。
broad-mindedは良く分かりません。
関連で、たかぽんさんがlearnedに関する記事を書いていらっしゃいます。
これは私も以前記事にしましたが、aged と同じで発音が変わるパターンです。
形容詞として使う時は learned は「らーんど」ではなく「ラーニッド」。agedは熟成されたワインやチーズの場合は「エイジド」ですが、老齢の意味では「エイジッド」。
これは何故かと神保町から大手町まで歩きながら考えたのですが、どちらも自動詞から作られているということではないかと考えました。(ワインは自動詞からではなくブドウから作られています)
age には自動詞の2番目に酒・チーズなどが熟成する。他動詞の2番目に酒・チーズなどを熟成させる。とありますが、イメージ的には(人が)酒・チーズなどを熟成させると言うことだと思います。
「自動詞から作られた過去分詞が形容詞として使われているもの」と言う風にターゲットを狭めるのが良いかも知れません。
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