2009-06-15
temperature principle と principal
いろいろ興味深い話題が展開されているのですが、しばらく外野から見学と言うことで。
http://bbs.tadoku.org/kb7.cgi?b=yayakoshiki&c=t&id=4847
学校英語での発音指導の弱い点は弁護するつもりはないですが、だからといって聞こえたままの丸ごと覚えを支持するつもりもありません。
・ゆっくりはっきり読んだ時の本来の発音
・早く、あるいは続けて読んだ時の単語の中での、あるいは単語と単語の間での音の連結、脱落の仕組み
という形で学ぶのが望ましいのではないかと思っています。
私の時代はNHKラジオの基礎英語で学びました。
(発音記号と、連結・脱落ルール)
これは文法を学ぶかどうかという議論と近いと思います。
応用が利くかという点です。
本来の発音と、連結・脱落ルールを知っていると、訛りのある英語と出会った時にその規則性をいち早く見いだし、対応することが可能になるような気がします。
たまたま「上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)」を読み終えたところなので、さらに強く思います。
これは本当に(私には)良い本でした。お薦めします。
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さよなら英文法! 多読が育てる英語力
酒井先生とのやり取りのすれ違っていた点は、
日本語訳の出来が良くない時
酒井先生「英語の理解が正しくできていない」
私&たかぽんさん「英語の理解が正しくできていないのかも知れないし、日本語に訳す能力に問題があるのかも知れないし、どこに問題があるか特定できない」
というものでした。
今日 tadoku.org の掲示板を見直していて、謎が解けたような気がしました。
http://bbs.tadoku.org/kb7.cgi?b=sakai-books&c=e&id=270
このコメントの真ん中の辺りで、英日翻訳についての酒井先生のコメント
「英語を読む能力と、日本語を書く能力しか関係ないので、日本語は全体の半分の大切さ!」
すなわち、英日翻訳の能力は「英語を読む能力+日本語を書く能力」と分解され、これは伝統的な四技能の切り分けです。
四技能の上に「訳す」という五番目の技能は想定しておらず、よって私たちとはすれ違いになるわけです。
英日翻訳の能力は「英語を読む能力+日本語を書く能力」であれば、英日バイリンガルはすぐに翻訳家になれてしまいます。
我々が母語の日本語に於いてさえ「上手く言えないのだけれど」となると言うのに。
「日本人であれば日本語を書く能力には問題ないであろう」という前提からスタートするのであれば、訳文がまずいのは英語を読む能力に問題ありと当然に帰結します。
まあ、謎は解けたと言うことで。
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