20世紀言語学入門 (工事中)
20世紀言語学入門 (工事中)
いろいろ面白かったので、ぼちぼち書き足していきたいと思います。
大学時代に名前を聞いたことがある学者がたくさん出てきて、決して初心者向けの入門編ではありません。
アリストテレスは存在について、確認できる述辞の全体を10個に分けている。
①実体か、②どれだけか(量)、③どのようか(質)、④何と比べてか(関係)、⑤どこでか(場所)、⑥いつか(時)、⑦姿勢でいるか(姿勢)、⑧状態でいるか(状態)、⑨なすか(能動)、⑩こうむるか(受動)
(中略)
アリストテレスが普遍的カテゴリーと思い込んでいたものは、たかだか、ギリシャ語の強制的観察にうながされて生じたものにすぎなかったのだということが、見事に証明されてゆくのである。以下同様にして、さきほどのアリストテレスのカテゴリーは、当時のギリシャ語の文法用語に置き換えられることとなった。
①実詞、②③代名詞からの派生形容詞、④形容詞の比較級、⑤⑥場所と時の副詞、⑦中動態、⑧完了、⑨能動態、⑩受動態
30~32ページより引用
サピアウォーフばりばりですね。
私は「人は言葉で考えるのではない」と考えているのですが、言語構造の枠組みに思考が縛られるのであれば、言葉の影響は大きいですね。
とすると、5W1H というのも、英文法の疑問詞に引っ張られているだけで、それが絶対唯一の整理法では無いというわけですな。
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