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趣味としての外国語学習

時代は国際会計基準(IFRS)らしい その14

 
5/22 日本CFO協会主催の「国際財務報告基準IFRS)取組み状況」というセミナーに参加しました。
1時間でどのくらいカバーできるものだろうと思っていましたが盛りだくさんでした。
IFRS自体ではなく、IFRSへの取り組み状況にフォーカスしたセミナーだったので良かったのでしょう。
 
ぼんやりと以下のようなことを感じています。
 

  • 会計基準が変更になるのは確かであるが、それはこれまでも日本の会計基準が変わってきたのであり、それ自体で大騒ぎすることはない
  • これを機会に、グローバルに社内の会計方針を揃えたり、会計システムを統合したり、管理会計もグローバルに展開しようとするところに大きなチャレンジがある
  • 国際会計基準が英語が中心であるから英語のできる人材が必要になるのではなく、海外展開していく中で現地の担当者と話をし、あるいは現地に乗り込んでいって、会計方針の統一、システムの導入の作業が出来る人材が必要になる

 
それと合わせて

  • 国際会計基準への切り替えの途中では、例えば日本基準と国際会計基準の差異について詳しい人、すなわち両方の基準に詳しい人が求められるが、一旦導入されてしまえば国際会計基準の知識だけあれば足りるのではないか。

であれば、今の日本の基準に詳しくない人は日本の基準について学ぶことを諦めて、最初から国際会計基準一本で行けば良いのではないか。
 
とも思っています。
実際には、単体は日本基準、連結は国際会計基準というような導入もありでしょうし、現行の日本基準を完全に無視するということは出来ないのでしょうけれどね。
でも、一部のUS CPA 予備校が言うような、まずは米国基準を学んで、その後に米国基準と国際会計基準のギャップを学ぶというようなアプローチは有り得ないと思います。(米国(上場)の会社で国際会計基準導入プロジェクトをやるのでなければ)