語楽カフェ

趣味としての外国語学習

結局のところ世の中にある英語学習法はほとんどがポイントを外しているのかも知れない

結局のところ世の中にある英語学習法はほとんどがポイントを外しているのかも知れない

 

中経出版主催の出版記念セミナー「竹岡広信・安河内哲也の この英語本がすごい!」に参加してきました。

ここのところ書き込みが減っています。小ネタをtwitterの方につぶやいてまとめて記載するという方法に変えたことも一つの原因ですが、外国語ネタを書くことについて迷いが出ているということもあります。

 

国語学習に関するメルマガまで書いて、たくさんの外国語学習法の本を読んだわけですが、最近思うのは外国語学習法の本は3種類くらいに分けられるのではないかということです。

 

その1 著者の経験に基づく「これをやれば英語(外国語)ができるようになる」という内容の本

 

その2 英語(外国語)の能力を、四技能/五技能に分けて、それに加えて語彙や文法というカテゴリーを加えて、そのカテゴリーの中での解説を加えるもの(例文に基づく読解法とか、例文を入れた文法書とか、単語集とか)。また、そのカテゴリーについての学習法についても書かれている

 

その3 英語(外国語)を総合能力として、四技能/五技能をまたいだ学習の提示を行う。

 

 

1番目のカテゴリーは、その人が英語(外国語)ができるようになったという事実から、方法論についての信頼が高まるわけですが、著者と読者が同じ人ではないという当たり前の事実から、それが読者にとって妥当な手法かどうか分からないということがあります。

著者自身も気づいていない/書いていない事柄が英語(外国語)習得に貢献していた場合に、読者が発見できないということもあります。

 

 

2番目のカテゴリーは、学校の試験、入試、資格試験をターゲットにしているという点に問題があると考えます。試験の点数が上がることと英語(外国語)能力が上がることがイコールではないこと。

試験をターゲットにした場合に、記憶の定着が短期であるような、長期的には無駄が多い学習法であってもその無駄が認識されないこと。学校の授業や試験の科目が四技能/五技能で分かれていたとしても、それらの間を行き来することで効率的に学習ができて定着も良い(FonFを念頭に置いています)手法の存在を無視していること。

 

また、1番目のカテゴリーであっても、学校英語の延長で強い意思で英語ができるようになった人の話は、この2番目のカテゴリーの枠内にいる可能性があります。

 

 

3番目は、英語(外国語)教育理論、習得理論から導き出された学習法。

 

 

本日参加したセミナーの竹岡先生(ドラゴン桜のモデル)、安河内先生も、予備校の講師という立ち位置からは、上記2の枠組みを抜け出せていないようです。

 

今回発売となった本も(買っておらず) セミナーの後に会場隣のブックファーストに立ち読みに行ったのですが、やはり受験生の参考書案内の延長線上にあるようです。

 

 

などと言いながら思い返すと、当時メルマガで取り上げた本のいくつかは、3番目のカテゴリーに入っていたと思います。

 

或いは、効率が悪いだけなので、学校英語の分断された学習法であっても、十分な量を積み上げれば克服できるというわけで、その意味ではあまり気にしなくても良いのかも知れないと思ったりもするわけです。

 

または(独学を主とする社会人の英語(外国語)教育について言えば)「「フォーカス・オン・フォーム」を取り入れた新しい英語教育」のような本の内容を独学用にアレンジした本が出れば良いなと思うわけです。

 

 

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