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「竹岡広信・安河内哲也の この英語本がすごい!」出版記念セミナー参加レポート (その2)

「竹岡広信・安河内哲也の この英語本がすごい!」出版記念セミナー参加レポート (その2)

 

昨日の記事の続きです。

 

英語能力をいくつかの分野に分けてトレーニングするというのは、例えてみれば野球で内野ゴロを捕球して一塁に投げるという動作を、捕球と送球に分けてそれぞれ別々にトレーニングするようなものでしょうか。

 

一連の動作で見えてくるもの、送球がし易くなるように捕球の動作で考えなければならないことが、分断することで意識されず、結果として通しでやろうとするとぎくしゃくするということではないでしょうか。

 

分断して上手くいくのは、発音訓練くらいかも知れませんが、それにしても、音が分の中で連結・脱落していくところは、他の技能とセットでやるべきでしょうが。

 

この辺りのところは安河内先生が言ってらっしゃった、「短期間で文法を強制注入して後は実践で使う」というところで解決する部分もあるのでしょうが、個別のトレーニングには参考書や学校があるのに、総合のところには存在しない(私が知らないだけか)というところに問題があるのではないでしょうか。

 

などと書きつつ、前提としているのは皆が総合的な英語能力をつけようとしていると言うことなのですけれど、名著「外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)」にあるように、「私は読めればそれだけでよい」というニーズの人も当然あるわけで、その場合は個別のアプローチもありでしょう。

 

セミナーの内容については既に何人かの方がブログ等で書いていらっしゃるのでここで詳しくは書かないのですが、印象的だったのは「バランスを取る」ということでした。

 

著者のお二人は興味もアプローチも異なるので、それぞれに(良い意味で)偏った勉強法をお持ちな訳ですが、それを自分の普段やらない勉強法を試すことで、自分の英語力がバランスの取れたものになるということです。(その一方で、英語(及び英語によって表現される内容)は多岐に渡るので、全部をやろうとしても出来るわけが無く、自分が攻める分野を限定すべきという話もありました)

 

私もビジネス英語(フランス語、イタリア語)に偏っていた反省(内容のみならず、語彙、表現の偏りもある)から数年前から小説等を多読するようにしたのですが、段々歳を取ってくるとやはりビジネスの分野に限定して専門性で売っていこうかと思うことも時々あります。

 

 

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