語楽カフェ

趣味としての外国語学習

GlobishとTOEICと

GlobishとTOEIC

 

Globishの定義をしっかりしないと、日本でのGlobishの導入がゆがんだものになってしまうと悩んでみても、そもそも定義などないんだろうね。

 

東洋経済の特集で違和感があったのは、Globishの記事と合わせて、TOEICの勉強法とか、ものすごく英語をやっているアジアの人たちの話が出ていたからなのですが、じつはこれは私の勘違い。「Globishは使用する語彙が限定されるから簡単に違いない」と頭の片隅にあったからそのような違和感があったのでしょうが、決して簡単なわけではありません。

 

語彙が限られているだけに、逆に説明が面倒になるところもあるでしょう。

他方、ビジネスの場面では当然のことながら基本語彙の枠外の専門用語は双方の理解があるのでバンバン出てくるでしょう。

 

などと考えながら、TOEICのことを考えていました。

 

前回TOEICを受けた時に、「つまらない」という感想を持ったのですが、それは前々回の時に「これとこれは文法的には正しいけどネイティブは使わない」という問題があったのが無くなってしまっていたからです。

 

しかしこれはじっくり考えるとTOEICがGlobish的になったと言うことなのかもしれません。

私は英米に7年半駐在していたことから、やはりネイティブの英語にそれなりに触れてきたわけですが、そのような知識が必要にならないテストに変わったような気がします。(ビジネスの多くの場面で必要になるのは Non-Nativeの英語ですから、Nativeしか使わない表現などは知る必要がないのです)

 

また、別の話として、TOEICは受験者が日本人と韓国人とでおそらく9割くらいを占めていると思うのですが、それについて以前は「我々が英語で勝負するのはネイティブを相手にであるから、(TOEICは偏差値の試験なので)日本人と韓国人の間での順位を気にしてもしょうがないのではないか」と考えていました。

 

しかし、

・英語がNon-nativeの英語に移っていくのであれば、母集団がNon-Nativeの試験であっても構わない。(Nativeと戦う人はケンブリッジ英検などで勝負すれば良い)

・日本人がTOEICの点数を上げるためにTOEICの勉強をしている中で韓国人(或いは他のアジア諸国の人たちは)TOEICの点数を上げるために英語の勉強をしっかりしているのであり、その中で勉強方法について考え直すのは良いのではないか

 

などとぼんやり考えておりました。

 

Globishであっても、文法、発音、ロジックは重要です。この辺りが歪んで取り込まれないことを祈ります。

 

 

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