語楽カフェ

趣味としての外国語学習

HBR April 2010

 
昨年は多読は冊数勝負で、年末はブックオフで漫画の立ち読みで冊数を増やすなどという馬鹿げたことをやっておりました。
 
自己啓発関連など、内容が似たものが多いから、何冊か読めば何かは自分に残るだろうと思っていたのが、全く残っていません。
 
最近読んだ/読み直した読書法の本で反省して、内容を定着させる読み方に変更しつつあります。
(その話はまた今度)
 
冊数にこだわると、やはり全ページ読まないと読んだことにできないという変なプレッシャーがあり、効率が良くなかったのですが、今年は目標を下げたこともあり、つまみ食い/つまみ読みへの抵抗が減りました。
 
週刊誌なども気をつけないと(本代を考えて)全ページ読もうとしてしまいます。
最近は近所の図書館と会社の図書室を利用して、雑誌を無料で多くの種類読もうとしています。
こうすると読み散らかしても懐は痛みません。
 
以下のようなものを中心に興味のある記事だけ読んでいます。
週刊誌 日経ビジネスBusiness Week、L'Express
隔週刊 日経ビジネスAssocie
月刊 会計監査ジャーナル、Harvard Business Review、Fortune
 
最近面白かったのは、Harvard Business Review の4月号の「Leadership in the Age of Transparency」でした。
企業がそれまで自分の外部の問題(externalities)だと思っていたものを内部のものとする(internalize)必要について書いています。
 
昔であれば、工場排水や煙などの環境への影響など気にされていなかったわけですが、これが最近では三つの「S」の進展によって、企業が無視できないものになってきたと言います。
三つの「S」は、scale/sensors/sensibility。
 
企業の規模(scale)が大きくなってそのインパクトも大きくなりました。
そのインパクトを測定する技術、機器等(sensors)がつくり出されました。
市民もそれらの問題に注意を払っています(sensibility)。
 
タバコ会社はかつては肺ガンの問題は外部のものと思っていましたが、その影響、データの蓄積、市民運動などにより、自分の内部の問題として取り組むようになっています。
 
この外部のもの(externalities)が自分からどのくらい遠いかによって、対応を提示しています。
 
すなわち、
・自社の問題に由来すると認識され、測定、管理できるものについては、自分が責任を持って対応すること(take ownership)
・自社の問題とはされないものの、その問題に影響を与える能力がある場合は、行動を取る(take action) コカコーラが自社の自動販売機の消費エネルギーが電力消費、遡れば二酸化炭素の排出に影響を与えていたと判断し、省エネタイプの自販機に切り替えている例。電力消費の無駄がコカコーラ社に存在することは外部からは分からないものの自らの判断で行動した。 
・自社の問題ではなく、自社の行動で影響を与えることはできないが、自社のブランドとの関連性がある。 常に注意しておく (take interest)
 
自販機は対応したコカコーラですが、地下水の汲み上げすぎで水不足が起きているとしてインドのMehdiganj地区で「出て行け」という市民運動になっているそうです。
 
これを読んで思ったのは
 
公明党は小沢さんの問題を遠い外部の問題としていて、十分に内部のものとしていないのではないか。本来は take action すべきところを、take interest で留めているのではないか。
・我が家のエコというのは、自分たちの身体にやさしいという意味でのエコを求めているが地球に優しいエコの段階にたっしていない。エコではなくエゴである。 take action できる分野で十分に行動に移っていない。
 
ということでした。
そのうち日本語版のダイヤモンドハーバードビジネスレビューに収録されることを期待します。