語楽カフェ

趣味としての外国語学習

猫も杓子もIFRS

 
相変わらずIFRS騒ぎは続いているようで、「猫も杓子もIFRS」という感じです。
 
しかしながら、「杓子定規」と言うくらいですから、杓子はルール・ベース(細則主義)。(定規は英語でruler (ルーラー))
これはIFRSのプリンシプル・ベース(原則主義)と対極に置かれているものです。
 
てなわけで、「猫も杓子もIFRS」というのは間違いということになります。
 
先日、米州でのLBOと欧州でのLBOの会計処理の議論を聞いていたのですが、のれんの償却について、米国では規則償却せず。欧州では規則償却する場合と規則償却しない場合と.... と言うような話でした。
IFRSでも規則償却せずに減損判定だったと思ったのですが、それは上場企業の連結ベースの話ですから、単体では必ずしもそうなりません。
その意味では、欧州の現地会計基準の知識というのも引き続き(しばらくは)必要になるということです。
 
のれんと言えば、先日「Q&A減損会計の実務ガイド」(あずさ監査法人)を読んでいて、IFRSにおける株式取得時ののれんの会計処理の説明がありました。
 
会計処理としては「全部のれんアプローチ」と「○○○○○アプローチ」の選択適用と書かれていましたが、二つめが何かと関西出身の人に聞けば「全部のれるアプローチ」と答えるかも知れません。
(正しくは「購入のれんアプローチ」)