株式会社アルク主催のイベントに参加しました。 (その4)
株式会社アルク主催のイベントに参加しました。 (その4)
こんにちは。「アルク・ウォッチャー」の寅彦です。 「歩く・おっちゃん」ではありません。
と言うわけでその4です。最終回です。多分。
前回その1からその3までアップしたのですが、夜中にシコシコ書いていてその2をアップしたらその1を上書きすると言う大失敗をしでかしてしまい、プンプンしながら書いていました。
その辺りがやや雑な書きぶりに出てしまいました。
しかも、「語学学習アドバイザー」でありながら、語学学習者向けではなく、アルクさん向け、或いは自己満足の独り言になっていました。反省。
私としては、今回のアプリを英語学習の全体図の中のどこにどのように嵌め込むかの提案をしなければなりません。
などと言っている間に、他のブロガーさんも次々と記事をアップしています。
黒川akibaryu さんのブログ「メールのプロの独り言」も詳しいので参考にしていただきたいのですが、そちらの記事に音読機能の中に自分の声を録音する機能もあると書かれていました。
そいつは凄い。
ある程度の発音練習をした方で音痴でなければ、自分の声を録音して聞き直さなくても、自分の発音を調整できます。
カラオケで声が外れていないかどうか、リズムが合っているかどうかわかる人です。
そうでない方は録音して聞くのは良いトレーニングだと思います。
しかもそれが簡単な操作でできるのが良いですね。
カラオケにおける自分の歌の調整であれ、外国語での発音の調整であれ、カラオケの伴奏や教材の音声が外から聞こえて来るのに対し、自分の声は骨伝導で内側から聞こえて来ることから、身体的欠陥で必ずズレが発生する部分とトレーニングで克服できる部分とがあると思います。
この辺りは(当時アルクさんが関与して上北沢と六本木にクリニックを出した)トマティスメソッドの聴力検査でかつては調べてもらえましたが今はどうなっているでしょう。
外からの音の聞き取り周波数曲線と骨伝導の聞き取り周波数曲線が平行にプロットされれば良いのですが、これが交わってしまう人がいるようです。
などなどいろいろ書いて来ましたので、(アルクさんがらみではまだまだ書きたいことがありますが)まとめに入りたいと思います。
リスニングではいずれにせよ大量の英語音声に触れなけれはいけないので、好きな音源を見つけて聞き始めましょう。
好きな音源というのは二つの点で重要です。一つは、好きだから継続できるというモチベーションの点。もう一つは好きなので既に(日本語での)背景知識があるのでわかりやすいという点です。後者については聞いて分からなかったときに、背景知識の欠如で分からなかったのか、ちゃんと聞き取れなかったのかという問題の切り分けが容易になります。
その一方で、先にも書いたように音のルール、発音記号、文法を平行して勉強して基礎体力をつけましょう。これを平行して続けることで、ある日突然、聞こえるようになる日が来ます。多分。私はそうでした。
教材については、uListening で購入できる音源であれば、スクリプトがあって、スクリプト上での頭出し、リピーティングが容易ですので便利です。それ以外であれば例えばNHKの英語ニュースがpodcastで入手可能です。日本のニュースを流しているので背景知識の点では問題ありません。
教材で使われるアクセントについては、自分の発音の体系が定まるまでは米語なら米語のアクセント一本で絞った方が良いと個人的には思っています。
音声教材以外に最近はビデオ教材もありますが、私はお薦めしていません。映像の助けで理解できてしまう部分が多く、自分の英語力で聞き取れたのかどうなのかの切り分けが困難になるからです。
また、目標がビジネス英語なのであれば、ドラマや映画などの口語英語は役立たないと思っています。最近のGlobish / World Englishes の流れの中では、いわゆるNative 表現は避けられる/避けるべきものだと考えています。
同じ理由で英語を読む場合も小説よりはビジネス書/新聞等の方がお薦めです。 (目指す英語にベクトルが合っているかどうかと言う点。ビジネス英語の方が凝った表現が少なくて分かりやすい)
可能であればスピードを上げて聞きましょう。音割れ・音飛びなどが起きない範囲で。
聞く力 = 読む力 X 音 X スピード
という法則があります。 私が作ったのですけれど。
聞き取れない場合に、速度を落として聞き取れるのであれば、それはスピードの問題。
速度を落としても聞き取れないのだけれど、スクリプトを読めば内容は分かるというのであれば、それは音の問題。
スクリプトを読んでも分からないというのであれば、それはまず読む力をつけましょうということ。
問題点を切り分けることで対策が立てられます。
私が高校の時は、今のように教材も手軽には入手できませんでしたし、お金も無かったし。
短波ラジオで在日米軍放送(FENと呼ばれていた)をずっと聞いていました。
最初は歌番組のAmerican Top 40で、歌手名と曲名を書き取って、それを近所のレコード屋に貼られているビルボードのヒットチャート表と比較して聞き取れたかどうかを確認していました。
そこから天気予報が聞き取れたり、ミステリー番組 The Whistlerが聞き取れたりと、少しずつ耳が開いていく感じでした。
今の皆さんは教材・ツールの点でとても恵まれています。(学校英語教育が間違った方に行っているのは悲劇ですが)
十分に活用しましょう。
私が英辞郎が嫌いだという話はまた別の機会に。