日本語が見えると英語も見える(荒木博之著)中公新書
日本語が見えると英語も見える(荒木博之著)中公新書
ようやく読み終えました。
非常に考えされられた本でした。
だいぶ前に読み終えていたのですが、咀嚼するのに時間がかかっています。
その過程でいろいろ私の頭の中では変化が起きていて、もはや本に書いてあったことと、それに刺激されて頭の中で醸成されていることとの区別がつかなくなってきています。
外国語で会話をしているときはそれは反射神経で会話している。(これは私の実感にも合う)
ところが、英語を日本語にあるいはその逆にしようとするときに葛藤が起きる。(外国語を一つ覚えると次の外国語の習得が楽になるのは、文法構造・単語の類似という点もそうだが、筆者の言うような中間日本語を経ての翻訳作業の仕組みが一度できているので、楽なのではないかと最近考えています)
一点、これはどうかなと思ったのは、「私は日本語の定まらない小学校3,4年までに英語「を」教えることには反対であるが、英語「で」教えるのは小学校1年生からでちっともかまわないと考えている(123ページ)」というくだり。
ぼくも幼児英語教育には反対の立場ですが、英語で算数や理科を教えるのはどうかというのは判断できません。
この本を面白いと思う人はそれほど多くはないと思いますが、私のバイブルの一つに加えたいと思います。
この本にかなりのページを割いて紹介されていた「なんで英語やるの?(中津燎子著)」文春文庫を読み始めました。
こちらもとても面白くなりそうな予感があります。お勧めです。