発音トレーニング
発音トレーニング
日本語の持つ音が少ないから、日本語にない音を聞き分けて発音し分けるのが難しいのです。
結果的に、(特に成人してから)外国語を学ぶ際に、発音の壁を越えられずに挫折するケースもあると思います。
しかし、見方を変えれば、これは口の周囲の筋肉のトレーニングだと考えられないでしょうか。
外国語の練習と考えると身構えたり、外国語に対する苦手意識を生んだりしますが、形態模写や、今はやりのボイスパーカッションなども、外国語の音を聞いて再現するトレーニングと変わるところはありません。
このトレーニングが基礎的技能として必要なのであれば、外国語にこだわらずに義務教育の体育の時間か音楽の時間にやれば良いのではないかと思います。
幼児期からの外国語教育には私は反対ですが、耳・口の訓練は、早い時期からやっておく必要性は感じています。
それは例えば、運動における体重移動みたいなものでしょうか。
テニスでも、ゴルフでも。柔道でも野球でも、競技に応じた体重移動があると思われます。
それがうまくいかなくてスポーツが上達しない人もいると思います。
そうであれば、この「体重移動」という部分を切り出して、義務教育の体育の時間にやれば良いのではないでしょうか。
ということで、トレーニングジムに筋肉の使い方を指導するトレーナーがいるのと同様に、発音に掛かる筋肉の使い方を指導するトレーナーがいても良いはずです。それは口の周囲の筋肉に限らず、声帯、腹筋も含めて、発音に関する筋肉の総合トレーナーです。
ビジネスとしてもニーズはあると思いますが、ネットの時代に対面指導を前提とするトレーニングはもうけもたかが知れているので入っていこうとする人はいないかも知れません。
障害・病気により言語機能が損傷した人に対する言語機能回復、声楽等での発音指導などの分野で既に仕事としていらっしゃる方もいるのではと思います。
そのノウハウを語学教育にも生かせるように改良できたらと思います。
舌の位置が分からないときに、口の中に指を突っ込んで指導してくれる先生が欲しい!