For here or to go?
For here or to go?
最近は学校の英語の教科書にもハンバーガーショップでの会話が収録されているそうです。
(New Horizon の中学一年生だったでしょうか)
それにしても、For here or to go? なんて表現は学校では習いませんでしたし、イギリスでも耳にしたことがありませんでした。
実際に使える英語表現を教えるということでしょうが、「アメリカではこう言うが、イギリス(オーストラリア他)では"Eat in or take away?"と聞く」との説明も必要でしょう。
日本の英語教育がアメリカ英語一辺倒であることの批判もあります。
しかしながら語学学習的には、(どの国の英語でも良いのですが)どこかの国の英語で統一して覚えないと混乱してしまいます。(綴り、発音等)
これは駅前留学などで、担当講師が都度変わると学習初期の人は発音等が安定しないという問題にもつながります。
私の場合はしっかりアメリカ英語で出来上がりましたが、後のイギリス駐在により発音も綴りもすっかりイギリス英語になってしまいました。
海外に5~6年いたら、きれいに染まってしまう程度です。
別の問題としては、「アメリカは素晴らしい。日本はよくない」と盲目的に信じてしまう若者を大量生産していることでしょうか。
別のところでも書きましたが、教科書の題材がアメリカの楽しそうな生活であれば、そのようになってしまうのも仕方ないのかも知れません。
中国のように、外国語の教科書の内容が自国礼賛ばかりというのも、別の極端だと思いますが。
こんなことを思っていたのですが、先日オフィスの地下のドトールにコーヒーを買いに行きました。
店員A「店内でお召し上がりですか?」
私「テイクアウェイ」
「テイクアウト」と直されてしまいました。
・箱などからモノを外に取り出すこと
・人を外に連れ出すこと
ということで、話者は外にいるイメージがあります。
その意味で、テイクアウェイは、「ここから持ち去る」ということで、話者が中にいるようなイメージがあります。
言葉のイメージを持つには、辞書だけでは不十分で、多読・多聴により、いろいろな意味・ニュアンスを肉付けしていかないといけないのですが、なかなか大変な作業です。