現在分詞の形容詞的用法
現在分詞の形容詞的用法
NYのホテルでエレベーター待ちをしていると、「smoking elevator」という言葉を目にしたような気がしました。
気がした次の瞬間、違和感を感じたので、良く見てみると、「smoking in the elevator is prohibited」というような文章でした。
違和感というのは、「"smoking elevator"というのは、煙を出しながら動くelevatorのことではないか」と思ったということです。
現在分詞が名詞の前に来て形容詞的に(形容詞として)使われる場合、後ろに来る名詞が現在分詞の動作主となるはずだと思ったわけです。
running water は流れる水です。
しかし、running pants という言葉も聞きます。(そうは言っても、pants が走るわけではないのですが、着ている人と一緒に走っているので、大間違いではないのでしょう)
しかし、drinking water (飲料水)となると、説明が付かなくなります。
水が飲むのではなく、水を飲むわけですから。
さて、レストランなどにはいると、"smoking or non-smoking?"と聞かれるわけですが、これが"smoking seat or non-smoking seat"という意味だとすると、同じ事です。
座席がタバコを吸うわけではありませんから。
(文法書には、smoking の場合は、他動詞で目的語が省略された形なので、 通常は a man smoking とするとしています。)
はて?
イタリア語を考えると、"fumatori o non-fumatori?"と聞かれます。
「喫煙者ですか非喫煙者ですか (smoker or non-smoker) ?」という質問であり、英語よりしっくり来ます。
また、drinking water については、acqua potabile となり、「飲める」という意味の形容詞を使います。
(英語にも potable という単語がありますが、あまり目にしたことがありません)
これまであまり気にしていなかった現在分詞の形容詞的用法ですが、これからは気をつけて見ていきたいと思います。