高速シャドーイング
高速シャドーイング
最近はさぼっていますが、外国語試験を受けていた頃はシャドーイングをやっていました。
素材はNHKのラジオ講座だったり、NHKの国際放送のニュースだったり。
単語や文法に関して曖昧な部分を発見するためのものですが、スピードが速いことと、初見であることから、どうしても発声の方は平板になります。
あまり自分の声を大きくすると聞き取れなくなることもあり、声も小さくなりがち。
結果として、ある程度発音練習にはなるものの、(先日のカラオケの話でも書きましたが)完全な音読になっているわけではなく、所詮はリスニングできちんと音/意味が取れているかの確認しか出来ていないことになります。
音にのみ注力することも可能で、その場合は意味の分からない単語も音を取ってそのまま発音することになります。
この状態は例えばタイピストのようなもので、原稿に分からない単語があっても指は機械的にキーボードを叩いていくようなものでしょう。
私が高校時代、「タイプライターを買って英語を覚えよう」というCMに踊らされてタイプを買ったのですが、入力スピードが上がるにつれて反射運動になり、単語も何も覚えることは出来ませんでした。
自分で声を出していることからある程度は発声のトレーニングになっているのではないかと期待していた部分があったのですが、そうはならないようです。
低速シャドーイングであればやや改善されますが、その場合でも初見でやる場合は必ずしも抑揚に関して完璧なものとはなりません。
結論としては、シャドーイングは聞き取りを意識的に行う方法と割り切り、別途音読を行うことで発声の筋肉を鍛える必要があると思います。