語楽カフェ

趣味としての外国語学習

2007-01-27

今週のニュース

 

鳥インフルエンザ

 

grippe aviaire (仏)

influenza aviaria (伊)

 

英語はなんでしよう。

 

"bird flu" の検索結果 約 14,400,000 件

"chicken flu" の検索結果 約 69,300

"avian flu" の検索結果 約 1,260,000 件

 

NHK英語ラジオニュースを聞いていたら、"XXX chickens were dead" というような表現がありました。

 

瞬間、ちょっと違和感がありました。

 

「chicken って言うのは、鶏肉じゃなかったっけ?鶏肉が死んでいるのは当たり前だろう」

と。

 

肉は beef/pork/chicken で、生きているのは、ox,cow/pig/hen となるのではないかと。

 

辞書を調べたら、chicken でもニワトリ意味があるようです。

確かにそうでなければ chicken or egg (ニワトリが先か玉子が先か)という問題は発生しないわけです。

 


仮説

 

「99・9%は仮説」を読み終えました。

 

プロローグの「飛行機はなぜ飛ぶのか、実は良くわかっていない」から始まって、とても興味深く読めました。

ブックオフで105円で買ったのですが、お値打ち品でした。

 

「世の中は全て仮説である」とか、カールポパー科学の定義「科学は、常に反証できるものである」などという部分を読むと、以前読んだ村上春樹の Kafka on the shore を思い出しました。

 

"For every theory there has to be counter-evidence - otherwise science wouldn't progress,"Johnnie Walker said.

 

また第7章のの共約不可能性の話も面白かったです。

同じ言葉を使っているのに「話が通じないのは、自分の仮説が相手に通じていないということです。また、相手の仮説を自分が理解していないと言うことでもあるのです」(226ページ)

 

これらの点を外国語学習のコンテキストに置き換えると、次のようなことになると思います。

 

1.

「こどもが母語を獲得する過程と、大人が第二外国語を習得する過程は異なる」という仮説が今のところ多くのことをうまく説明しているという事実を無視して、「こどもが母語を習得するように外国語を学びましょう」という外国語学校学習法のセールストークに載せられるのは危ない

 

2.

外国語が出来るようになる」と言う場合の「出来る」が意味する内容が人によってまちまちであり、その違いを明らかにしないままに、「これで外国語が出来るようになる」などと話を一般化するのは乱暴である。

 

言葉(言語)を学ぶことについて語る際には、他の議論の際でも同じでしょうが、言葉(単語)の定義を明らかにしていく必要があります。

それによって、私の書き込みも、ターゲットを絞ったものになるでしょう。


 


Kafka on the Shore.

Kafka on the Shore.