國弘流 英語の話しかた その3
國弘流 英語の話しかた その3
只管朗読(しかんろうどく)というのが、國弘さんの英語習得のエッセンスです。
ベースはこれだけです。
「ベース」というのが後ほどポイントとなるのですが、とりあえず基礎固めの時期にはひたすら只管朗読です。
受験英語のテキストと、指導メソッドには何の問題もなく、それに上手く別の訓練を付け加えたことでできるようになったと思っています。
その「別の訓練」とは、発音記号の習得と徹底した発音練習、さらには米軍放送聞き流しなどだと思っていたのですが、重要な要素を忘れていました。
反復回数です。
外国語学習を考える時に、題材と、その取り扱いという切り口で終わってしまい、それを何回反復するかということが、不思議に抜け落ちていました。
振り返ってみれば自分も、中学一年の時の基礎英語、中学二年の続基礎英語を、暗記するまで、スラスラ言えるようになるまで、何回も何回も音読していました。
先日 ISSで行われた通訳関連のセミナーの講師の方も、同様のことをやっていたとおっしゃっていました。
TOEIC 関連の教材で有名な方に、石井辰哉さんがいらっしゃいます。
この方の「英語力を上げる実践勉強法」という本をちょっと前に読みかけて放置しているのですが、この本の19ページに、次の式が書かれています。
英語力 = かけた時間(時間) x 平均集中度(%) x 学習法の効率 (%) x 才能 (0.8~1.2) x 頻度
量が質を産み出すということでしょう。
中学、高校の頃は、一心不乱に音読/暗唱をやれたのに(あのころもそれなりに忙しかったのに)、
おとなになるとそれができなくなって、楽な解決方法を求めて英会話学校や参考書の宣伝に踊らされるのはどうしてでしょう。