語楽カフェ

趣味としての外国語学習

2008-06-29

電子ピアノが届く

 

夏のボーナスで購入した、初心者用電子ピアノが家に届きました。

早速、妻Rが練習を開始しました。(私も妻Rも弾けません)

 

妻R「そのうち弾き語りデビューよ」

 

演奏を始めると客席がサーッと「どん引き語り」になりそう。

 

思考の整理学

 

かなり前に読み終えて、感想を書かねばと思っていたのですが今日になってしまいました。

 

茂木健一郎氏があらゆることを脳科学に引き寄せて語るのであれば、私もあらゆることを語学に引き寄せて語ってみましょうか。

 

本書の帯に「もっと若い時に読んでいれば・・・」とありますが、若いときに読んでいたらピンと来ていなかったと思いした。

 

(19ページ)かつて、漢文の素読が行われた。ろくに字も読めないような幼いこどもに、四書五経といった、最高度の古典を読ませる。

(中略)

その間に、早く意味も分かるようになりたいと思う心がつのる。

教えないことが、かえっていい教育になっているのである。

 

 

文法を学ぶタイミングについて、多読・多聴でいろいろああでもないこうでもないと推測してから文法書を読むとストンと落ちる。理解度も高いし、定着度も高いということが言われていたことを思い出しました。

 

 

 

(33ページ)あるとき、諸説紛々の解釈のある文章や詩歌の意味はその諸説のうちの一つではなくて、諸説のすべてを含んだものなのではないかと言っている批評家(ウィリアム・エンプソン)を見つけた。

 

 

辞書に出ている訳語それぞれを含めたものが、その言葉の意味の総体であるということでしょう。

 

 

(63ページ)ことばでも、流れと動きを感じるのは、ある程度で読んでいるときに限る。難解な文章、あるいは、辞書首っぴきの外国語などでは、部分がバラバラになって、意味がとりにくい。残像が消滅してしまい、切れ目が埋められないからである。

そういうわかりにくいところを、思い切って速く読んでみると、かえって、案外、よくわかったりする。残像が生きて、部分が全体にまとまりやすくなるためであろう。

 

 

こういうことはあるのだろうと思います。

他方、速読するのは、それまでの読み方のスピードが上がるだけなので、これまで大ざっぱな読み方をしていた人が速読をやったら、大ざっぱに速く読むようになるだけだという主張もあります。

 

 

 

(136ページ)頭の中は立体的な世界になっているらしい。(中略)書くのは線状である。一時には一つの線しか引くことができない。

 

 

この限界を超えたメモの取り方がマインドマッピングなのでしょうし、この限界を超えた読み方がフォトリーディングなのでしょう。

 

 

(218ページ) 日本へ来たばかりのアメリカ人から、日本人は二言目には I think... というが、そんなに思索的なのか、と質問されて、面くらったことがある。日本のレトリックがよくわかっていないのでびっくりしたのだろう。

日本語で話しているとき、たえず「と思います」という言い方をする。別にはっきりした判断にもとづいているわけではなく、ただなんとなく口ぐせのようになっているのである。

 

 

確かに。

 

「それは赤だと思います」は、「It's red.」で良いわけで、「I think it is red.」とはならないのでしょう。

これは私も気をつけないと、I think を乱発していた気がします。

 

 

これ以外には、91ページの「つんどく法」(読まずに積んでおくのではなく、調べようとする分野の関連文献をひと山に積んで、それを一気に読む方法)、125ページの人為的古典化の話がとても面白かったです。

 

お薦めです。

 

思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫)
思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫) 外山 滋比古


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