英辞郎とwisdom of crowds
英辞郎とwisdom of crowds
大前研一「「知の衰退」からいかに脱出するか?」を読んでいたら、「ウィキペディアこそが、"これぞ集団知の世界"である」という記述がありました。(215ページ)
これについては同意です。
これに続いて「たとえば、日本で言えばアルク社の『英辞郎』もまた集団知の世界だ」とありますが、これについては必ずしもそうは思っていません。
翻訳家の掲示板「翻訳フォーラム」をもう何年も見ていますが、そこでの英辞郎に関する評価は(数年前は)、「誤訳もあるし、例外的な訳語が含まれていたりして、それをそのまま受け取るのは危険」というものだったと思います。
そんなわけで、私も英辞郎はこれまでほとんど使っていません。
ウィキペディアとの違いは、ウィキペディアでは誤りを集団知で修正していく仕組みがあるのに対して、英辞郎にはそれが無いのではないかと思います。
但し、新語、口語などで、まだ辞書に出ていない言葉については参考にするのは有効だと思います。
(私も毎年辞書を買い換える余裕もありませんから)
英辞郎を作成しているEDPという団体のサイトも興味深いです。
(特に「協力者募集」のページの「採用条件」)
共同通信社発行の『記者ハンドブック第11版』を買ってみようかとか、Googleの検索方法について学んでみようかなという気になります。
「知の衰退」からいかに脱出するか? | |
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