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「英語がうまくなる人、ならない人」

「英語がうまくなる人、ならない人」

 

英語がうまくなる人、ならない人 (生活人新書) 英語がうまくなる人、ならない人 (生活人新書)
田村 明子

日本放送出版協会 2008-10
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特に新しいことを書いているわけではありませんし、お薦めする本ではないのですが、この本をきっかけにちょっと考えてみたことなど。

 

短期間に語学がうまくなる人は、必ずまめに辞書をひく習慣を持っています。 48ページ

 

それはそうなのですけれど、短期間で上達する道は険しいのです。

己を強く律することが出来る人でないと、挫折してしまうのです。

 

ペーパーバック多読などで、「上達は遅いけれども楽しいから続けられる。続けられるから結局の所、遠くまで行ける。」ということもあるわけです。

 

ですから「短期間に語学がうまくなる人は、必ずまめに辞書をひく習慣を持っています。」というのは、何も言っていないのと同じことになります。

 

 

また、「英語がうまくなる人 7つの特徴」の中に「4.自分の考えを整理して言葉にできる人」というのがありました。(49ページから)

 

「英語表現が正しいかどうかより、中身が重要だ」という人に対しては、「両方やれば良いじゃないですか」と申し上げるわけですが、英語に訳そうとして訳せないようなふにゃふにゃした日本語を話す人だと英語は上達しにくいと思います。

英語に訳しやすい日本語で話す訓練というのはとても良いと思います。

唯一の問題は、英語に訳しやすい日本語かどうかというのは、英語がある程度上手にならないと分からないということですが。

 

  

また、英語の参考書について「テキストは英語圏で使用されているものを」とあります。(99ページ)

 

これについては、日本人には日本語話者だから故に分からない部分があるので、日本で作られたテキストが良いというのが私のこれまでの考えです。(同じ理由で、少なくとも初級レベルの講師は日本人であるべき)

 

日本語の文法用語のとっつきにくさ、採用される例文の自然さなどから、英語の文法書を薦める方もいらっしゃいますが、これは向き不向きがありますので、個人の選択に任せれば良いかと思い始めています。

(私は日本語派ですが)

 

学ぶべきは文法用語ではなく、文法の枠組みであり、英語でしっかりしたものが出来上がると、その後に別の西洋言語を学ぶ時も非常に入りやすいと思います。

 

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