2010-03-05
ボルゲーゼ美術館展(東京都美術館)
先週金曜から体調が悪いので今日はお休みをいただいてボルゲーゼ美術館展に行ってきました。(言っていることとやっていることが一致していない)
週末は混雑が予想されるので平日に行ったわけですが、この展覧会週末は混雑しているのかしら。
滅多に日本に来ないだろうと思われるので、皆様是非。
さて。
ボローニャはボロネーゼ。
ではボルゲーゼってどこかの人かと悩みましたが、そう言う名字だということでチョン。
他方、辞書でボルゲーゼ(borghese)を引くと、ブルジョア、資本家などの意味があります。
ボルゲーゼ家が金持ちだったからborgheseにそのような意味で使われるようになったのでしょうかね。
警察官が私服でいる時に in borghese と使います。
さて、会場にはいるとまずは美しいモザイク画が二枚。
-> モザイクだか小細工(こざいく)だか知らないが、美しい。
ボルゲーゼの館の設計図は17世紀のものですが、書かれているイタリア語が読めるというのがうれしいです。(これがイタリア語の良いところ。日本語だと17世紀のものだと文字も言葉も分からないだろうなあ)
ボルゲーゼ枢機卿の胸像
-> 美術品の蒐集に熱心だったわけですが、枢機(すうき)卿であると同時に数奇者(すきもの)だったということです
祝福のキリスト (1505年頃)
-> キリストが手の上に地球を載せているのですが、かなり現在の地球儀に近いように見えました。地球が球体だと既に分かっていて、ある程度の世界の地理も分かっていたのかしらん。
魚に説教する聖アントニオ(St Anthony's Sermon to the Fishes)
-> 魚に説教したって聞きゃぁしないさ。それにその魚が鮭だったりしたら、サーモン(salmon)にサーモン(sermon)になっちまう
放蕩息子(The Prodigal Son)
-> 山梨県の出身らしい。(確かにそれも「ほうとう」ではあるが)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BB%E3%81%86%E3%81%A8%E3%81%86
ドッソ・ドッシ (Dosso Dossi) (16世紀の画家)
-> 名前がガリレオ・ガリレイのパターン。(イタリア語的には名前の複数形が名字になっている)
Dossi家にはDossoさんがどっさりいる。
ちなみに私の気に入ったのは、Brescianino の Venus with Two Cupids です。行ったら見てくださいね。1520-1525頃の作品ですが古さを感じません。
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女子パシュート、0.02秒差の銀メダルに寄せて (2)
正解は3番の「摩周湖」らしいです。
問題は何だったかって?以下の記事をご覧ください。
http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/20100303/1267619673
今回のケースでは米語と英語とで発音が異なるわけですが、どちらの国から言葉が入ってきたかによって、日本語発音への寄せ方が違ったのではないかと思います。
また、映画のタイトルに出てきそうな単語ですから、邦題にカタカナ読みがそのまま使われた時にどうなったかというのも興味深いです。(私は英語はほとんど見ないので知りませんが)
アマゾンで「パースート」で検索するとCDやゲームがヒットします。
(パシュート、パスートは無し)
また、かつて流行したTrivial Pursuitというゲームは「トリビアル・パスート」と表記されていました。
「最初に日本でカタカナで表記されたのは●●年で、●●に使われた」などと調査する人がいらっしゃいますが、どのようにして調べるのか興味深いです。
ひょっとしたら今回のパシュートの前に、パスートやパースートが日本に入っていたにも拘わらず定着しなかったので無視されて、「摩周湖」に近い「パシュート」に決まったのかも知れません。
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