語楽カフェ

趣味としての外国語学習

男と女と

男と女と

 

最近の勤め人向けの雑誌を見ると「ビジネスパーソン」という単語が踊っています。

 

ちょっと前までは「ビジネスマン」だったのが、女性の社会進出が進んで「ビジネスパーソン」となったわけです。

 

と言いつつ、私なんぞ自分がビジネスをやっているとは思っていませんので、労働者で良いのですけれど。

 

その一方で「サラリーマン」は「サラリーパーソン」にはならないのですが、これは「サラリーマン」が和製英語だと言うこともあるでしょうが、そもそもイメージが良くない単語だからということもあるでしょう。ビジネスマン/ビジネスウーマン/ビジネスパーソンはカッコイイですが、サラリーウーマン/サラリーパーソンというのはどうもいただけない。

 

このネタでは過去にも、「マンションではなくパーソンションとすべし」とか「つけ麺ではなく、つけパーソンにしろ」とか色々使わせてもらいました。

 

ところで、英語で文章を書いていると、例えば「マネージャーは」と書き出して、その次に代名詞で受ける時に he で受けるか she で受けるか悩みます。

数年前までは迷わず he で受けていたのですが、最近では he or she などと受けています。

世の中の文書を見ると、he を一貫して使った上で「男性代名詞で受けているけれど男性女性の両方を意味している」などと注を付けているものや、一貫して she で受けているものもあります。

 

この she で受けるものを最初に見た時はかなり驚いたのですが、イギリスにいた時には見た記憶が無く(私の記憶もいい加減ですが)、米国の文書だったような気もします。

Harvard Business Reviewだったかも。

 

ひょっとすると、person が仏語伊語などで女性名詞なので、女性代名詞で受けるということもあるのではないかと思います。

 

例えば英語でも ship は女性代名詞で受けますが、船はイタリア語では女性名詞です。(フランス語は男性名詞だなぁ)

 

会社の隣の席のKさんは、公認内部監査人の試験勉強をしているのですが、そもそもアメリカの資格で、日本語訳されたテキストの訳が変なのでいつも笑っています。

 

先日は「祖父・父・息子アプローチ」というバックアップの3世代保管の問題で笑っていたのですが、これも男女平等の現代では、「祖父母・父母・娘息子」とすべきでしょう。

英語でも "Grandfather Father Son" と言うのですが、"Grandparent Parent Child"とすべきかも知れません。(それぞれ複数にするとバックアップコピーが増えてしまうので単数形にしました)

 

しかしながら、イタリア語ではデータもプログラムも男性名詞なので、男性名詞を使っていることに妥当性もあるのかも知れません。

 

 

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