語楽カフェ

趣味としての外国語学習

星の王子様を読む

星の王子様を読む

先月の出張の時、パリのシャルルドゴール空港のトランジットの間に「星の王子様」を買いました。

イタリア語を学び始めた頃に、イタリア語版で買って読みました。今回は今更ながらフランス語版を購入。

星の王子様については、内容がわかりやすいので、子供向きと見られて学習初期に手にされることが多いと思うのですが、文法的にはかなり複雑で、「うーむ」とうなる箇所も多々あります。

だからといって、初級者は遠ざけるべきということにはならないと思います。

我々も成長する過程で、子供の時は複雑な文章は耳にしないで済ますなどという選択はできませんし。

ピーター・フランクルが最初に読んだフランス語の本も「星の王子様」でした。(「ピーター流外国語習得術」(岩波ジュニア新書)31ページ)

ドイツ語の権威の関口存男は、14歳の時にドイツ語版の「罪と罰」を買ってきて、片っ端から一語一語全部辞書を引いて読み始め、これを二年間続けたそうです。(「英語のたくらみ、フランス語のたわむれ」(東京大学出版会)66ページに紹介されたエピソード)

「「星の王子さま」をフランス語で読む」(ちくま学芸文庫)などという本も出ているので、頑張って読むべし。