語楽カフェ

趣味としての外国語学習

フィルターって?

フィルターって?

そう言えば、フィルターの定義をしていませんでしたでしょうか。

イメージ的には、外界の言語表現(written/spoken)と、頭の中のイメージを介在するものです。

この考えを最初に私にくれたのは、

「たった3ヶ月で英語の達人」志緒野マリ著(詳伝社黄金文庫)


でした。

その134ページには、以下の記述があります。

自分では、たとえ英語で話しているときであっても、日本語で考えていると思う。しかし、英語を話すときには、いちいち日本文を作成してから訳すのではなく、言いたいことを言語以前の段階のもやもやしたもの(概念というのかな)から直接英単語に乗せて出すことができる。

ペラペラ話しているときの自分の脳ミソの働きを自己分析すると、言いたい内容や概念に合致する「英語」や「スペイン語」をすばやく検索する機構ができあがっていて、必要に応じた言葉にのせて概念を吐露することができる。私にとっての外国語知識とは、トコロテンを押し出すカタのようなものである。

英語脳や日本語脳があるのではなく、「もやもやとしたもの」があるだけです。

それをトコロテンの型を使って押し出して、言葉で表現するわけです。

型にたくさん穴が開いていれば、頭の中に思ったものが、同じような形で出てきます。

穴があちこち詰まっていると、思ったことを正しく表現できません。

逆方向も同じです。

穴がきれいに開いているかどうかというのは、イメージとしてわかりにくいので、たくさん穴が開いていることを「フィルターが大きい」と表現し、逆を「フィルターが小さい」と言うことにします。

フィルターとは具体的には単語だったり、文法だったり、慣用表現だったり、発音の体系だったり、文化的背景だったりします。

すなわち、ある事象を言葉で表現するのに用いられるありとあらゆる要素を指します。