語楽カフェ

趣味としての外国語学習

NOVA の広告

NOVA の広告

NOVAの広告で、語学学習に対して間違った考えを持ってしまう人は多いのでしょうが、それに勝てない語学教育者にも責任はありますね。

週末にJRに乗っていたら、「Practice makes perfect. 習うより慣れろ」というNOVAの広告を見かけました。

「文法の勉強などせずに、会話の練習をしなさい」という趣旨でしょうか。

ふと、「Practice makes perfect」と「習うより慣れろ」は同じ意味なのかと考え込んでしまいました。

Practice makes perfect. という文を読むと、まず、「practice」という単語に、理論を実践に移すという意味があるのではないでしょうか。(よって、いきなり実践に行くということはあり得ないのです)

「makes perfect」ということで、既に出来ているものを「いっそう完璧なものに仕上げる」という意味ではないでしょうか。

この解釈が正しいのであれば、「『習うより慣れろ』だから理論などやらずにまず会話だ」という宣伝文句は、Practice makes perfectからの直接の帰結とは言えないことになります。

もちろんいつまで経っても理論ばかりで全く実践しないのでは身につかないというのは正しいのですけれど。