語楽カフェ

趣味としての外国語学習

外国語学習法

国語学習法

いろいろな方がいろいろなところで外国語学習法について語っています。(私も含めて)

ある人は多読が良いと言い、ある人は音読を勧め、ある人は辞書を覚えろと言い。

これから外国語学習を始めようとする人は混乱してしまいます。

以前、文法書や単語の羅列が必ずしも学習者のレベルニーズと合っていないのではと書いたことがあります。

私は分厚い文法書を通読するのが好きですが、覚えていく順序/重要性が必ずしも明らかではなく、途方に暮れる人もいるでしょう。

単語についていえば、本当に基礎的な3000語くらいは共通としても、その後どの方面の語彙を習得していくかについては学習者によって異なりますし、私であれば金融用語ですし、それらについて明確な指針を出してくれる書籍存在しないでしょう。

同様に、外国語学習法についても、人それぞれに向き不向きがあって、結局のところは自分にあった方法を探し出すしかないのではないかと思います。

私がここに書いているのも、私には合っていたけれども、他の人にも合うかどうかは分かりません。

ただ、選択肢の一つとして、このような方法があるのだということをお伝えしたいと思っています。

自分の勉強法は自分には良かったとは思うのですけれど、それは例えば会社訪問でやってくる学生さんに「この会社の魅力は?」と聞かれても「よその会社で働いたことがないのでわかりません」という情けない返事しかできないのと同じで、他の学習法を試したことがないので分からない部分は多いです。

世の中にある学習法をすべて試していたら、それだけで一生終わってしまい、外国語を使う時間が無くなってしまうでしょう。

また、これらの学習法を読み聞きするときに気をつけなければいけないのは、上に書きましたように、学習者のレベルに応じた学習法を必ずしも提示していない可能性があるということです。

学習法について語る方も、もちろん初級の段階から勉強してきたわけではありますが、直前の記憶の方が強いですから、かなり上級になってからの学習法について語っているケースが多いのではないかと思います。

初級段階の学習法は昔の話で忘れてしまっているのかも知れませんし、あるいは「当時はあんな勉強方法をしていたから初級のレベルで留まっていたのだ」と自分の気持ちの中で否定していて、表に出てきていないかも知れません。

学習者のレベルに応じた学習法を提示できるのが本来あるべき姿であり、それは学習法について他人に語ろうとする人は私を含めて気をつけていかないといけないことなのでしょう。

その点からも、岩波新書の「外国語上達法」(千野栄一著)は先日読み返しましたが、(中上級者にも非常に有益ですが)初心者向けに書かれていて良かったです。

また、志緒野 マリ「今度こそ本気で英語をモノにしたい人の最短学習法」も、「これは上級者向けだから無視」というような記述があちこちにあることからもわかるように、初学者ターゲットに絞っていて好感が持てました。

この「今度こそ本気で英語をモノにしたい人の最短学習法」をベースに、「中上級を目指すならさらにこのような勉強を」という記事をそのうち書いてみたいと思っています。

外国語上達法

外国語上達法