2006-05-01
二重母音
訳あって、Andrea Bocelli の Con te partiro` の楽譜を見ています。
気づいたのは、イタリア語に二重母音があるかどうか知らないということでした。
英語の歌だと、例えば "I" は「アイ」と二つの母音があるように見えて、二重母音ということで1音節。よって歌でも一拍が与えられるのですけれど、この Con te partiro`を歌っていて違和感があったのは、例えば「私」を表す「io」に対して二拍が与えられるということです。
他方、二人称単数 "tu"に対する 英語で言えばbe 動詞であるところの "sei"は、一拍でした。
強調されているかどうかによっても違うのかも知れません。
フランス語は大学で詩を少しやったのでなんとなくわかるのですが、イタリア語は.....
反省
「ネイティブスピーカーの.....」大西泰斗・ポール マクベイ 研究社出版
最近書店で見て気になっているのは、大西泰斗・ポール マクベイ の「ネイティブスピーカーの.....」シリーズです。
実質的に世界共通語である英語であるならば、一つの国のネイティブの用法に引っ張られる必要はなく、米国のネイティブスピーカーしか使わないような用法は最初から無視しようと言うのが私の心構えなのですが、このシリーズはやや違うようです。
マーケティング的には、「あなたの使っている英語は日本人的英語だよ。ネイティブスピーカーはそんな言い方しないよ」という売り文句に消費者は弱いのですけれど、ここに書かれているのは例えば単語であれば、そこに含まれているニュアンスがどのようなものかというイメージをつけてくれるものです。
例えば 動詞 + up の言い回しを百個覚えるよりは、up のニュアンスをきちんと身につければ、どんな動詞とくっついて出てきても、意味の予測がつくと思います。
これは本来の英語の授業で為されるべきものであり、また独学でやろうとするならば、ものすごい量の用例を目にし、耳にすることで、ようやく身につくようなものです。
私も莫大な量の英語の読書と聞き取りで、なんとなく感覚として身についた部分がありますが、このような本がもっと早くに出ていれば良かったのにと思います。
他方、似たようなものとして、ロングマンの実用英文法辞典があります。
こちらでも良いのかなと思いましたが、分厚いので途中で挫折するのを恐れるむきには、前者をお薦めしたいと思います。
と言いつつ、私はまだパラパラ立ち読みしかしておらず、ブックオフに流れてくるか、文庫本になるのを待っているところです。