2006-05-17
形容詞の位置と順番
フランス語やイタリア語では、形容詞が名詞の前に来るか、後に来るかで意味が異なることがあります。
イタリア語で、un libro grande だと「大きな本」の意味ですが、un gran[grande] libro となると「りっぱな本」となります。
また、名詞に二つ以上の形容詞がくっつくときも、語調で順番が決まってくる感じです。
なぜ、こんな話になったかというと、またもや「タリーズコーヒー」です。
Tall Latte が言えず、いつも、Latte の Tall と言っている私です。
Latteがイタリア語なので、形容詞が後ろにつくイメージが強く、Latte tall になりがちだからです。
さらにだんだん季候が良くなって、ついに アイスコーヒーならぬ、アイスラテが登場しています。
私はいつもホットを頼むのですが、アイスですかと頻繁に聞かれるようになったので、注文の際に一気に「Latte の Tall。Hot で、持ち帰り」と言っています。
ところで、これを続けて言うと、どのようになるのでしょう。
Tall Hot Latte でしょうか。Hot Tall Latte でしょうか。
アイスで考えると、アイスコーヒーはすっかりそれがひとかたまりの名詞のようになっていますので、例えばアイストールコーヒーと切り離すことは考えられず、Tall Ice Coffee となるでしょう。
和製英語の世界では、名詞の後に形容詞が来るケースは、限りなくゼロに近いと思いますので、Ice Coffee Tall ともならないでしょう。(Ice Coffee の Tall という反則技はありますが)
さて、本題の Latte に入ると、こちらは Ice Latte がどのくらい市民権を得た言葉か、良く分からないのですが、Ice Tall Latte も、Tall Ice Latte も、私にとってはどちらも違和感があります。
Tall Latte ですら違和感のある私は、多分今後も、「Latte の Tall。Hot で」と言い続けることでしょう。