語楽カフェ

趣味としての外国語学習

多読

多読

生寅の会でのあっちゃんのお話。

フランス語で易しめの本をたくさん読んでいた。

ある瞬間、突然話せるようになった。

水がバケツに溜まっていって、ある日突然あふれ出すように。

「世界一簡単な英語の本」について記事を書きましたが、あの本にも似たようなことが書かれていました。

そういうこともあるんですね。

SSS多読法でも、多読アウトプット能力につながるかは??としていました。

ただ、黙読しているときでも頭の中で音が響いているという研究もあるそうですので、実質的に音読/暗唱の練習をしているのかもしれません。

他方、今読んでいる「英文読解のストラテジー」には、インプット(読む・聞く)においては、単語だけ分かればそれで済ませてしまい、それで意味が分からないときに初めて文法知識に頼ろうとするとありました。(アウトプットでは文法がないとダメ)

(引用開始)

さて、ここで読解における語彙と文法の果たす役割を考えてみたい。Bever(1970)やSchlesinger(1977)は、文の理解には統語上の処理、つまり文法の操作よりも、単語のもつ意味のほうがはるかに重要な役割を果たすと述べている。彼らにいわせると、外国語の文法の知識が多少不足していても、文中の単語それぞれのもつ意味から十分推論を働かせることは可能で、それにより文全体の理解に至ることが多いという。そして、それでも文意が不鮮明であったり、あいまいで納得のいかない場合にのみ、統語上、つまり文法上の知識に頼るのだと指摘している。ひるがえって、読む(あるいは聞く)場合とは異なり、話したり、書いたりして表現する場合には、統語体系を正確に操作できなければ、自己の意図を正しく伝えることができないため、統語上の詳細の知識が重要となるという。

(引用終了) (68ページ)

「いやいや、私は文法能力を活用して、インプットを理解しています」という人も(私を含めて)、例えば冠詞はどうでしょう。

日本語に冠詞に相当するものがないことから、冠詞を飛ばして、他の単語の羅列から意味を取っていないでしょうか。(文法の助けはあるにせよ)

冠詞の克服が私の大きな課題になっています。

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本