冬来たりなば
冬来たりなば
Stupeur et tremblements
面白いです。
字が大きすぎて、逆に読みにくいです。スピードが上がりません。
(1ページに26行しかありません)
日本を表す Soleil levant という表現がありました。
お恥ずかしながらこの表現に出会ったのは初めてです。
イタリア語の Sol Levante はたくさん見聞きしたのですが、いつの間にかフランス語でも Sol levante だと思いこんでいたようです。
しかし、Sol Levante と sollevante は同じ発音ですね。
さて、歩き読みをしていたのですが、ふと頭を上げて目に留まったのは、いつも怪しげな床屋セブンヘアーの貼り紙。
冬来たりなば、耳とうがらし
とうがらしの絵までありました。
思わず手帳に書き留めました。
しかしながら、「冬来たりなば、耳とうがらし」が「冬来たりなば春遠からじ」のもじりだとようやく気づいたのは、昼休みに、耳とうがらしについて隣の席のO君に話そうとメモ帳を開いたときでした。
これまで何度か、「駄洒落を黙読して駄洒落と分かるのは、頭の中で音読しているからだ」と書きましたが、その音の出し方は必ずしも実際に発声する場合と同じにはなっていない気がします。
「冬来たりなば、耳とうがらし」と口に出して言ったなら、きっと「冬来たりなば春遠からじ」のもじりだとすぐに分かったことでしょう。
しかしながら、黙読しただけではそこまで思い至らなかったわけです。
それにしても耳とうがらしって何でしょう。
気になる。気になる。