2006-12-19
佐々木かをりの手帳術
先日五反田のブックオフで購入した、「佐々木かをりの手帳術」を読み終えました。
来年のネタ帳はマンダラ手帳に決めて、既に購入済みなのですが、今からでもアクションプランナーを買いたいと思わせるような本でした。
これまで目にしてきた手帳は、マンダラ手帳にしろ、ワタミの渡邉社長の手帳も、GMOの熊谷さんの手帳も、ベースはフランクリンシステム手帳と考えられます。
長期目標を決めて、(それを決める切り口がそれぞれ違うのですが)それを中期、短期の目標に落として、毎日の目標に入れていくというものです。
佐々木さんのアプローチも同じなのですが、手帳の使い方が違います。
長期目標はどこか違うところで書き出して、優先順位をつけて行くのですけれど、それらにかかる時間を決めたら、次は実際に毎日のスケジューラー(30分刻み)に予定として書き込んでしまうというところです。
他のシステムでは、毎日の予定のところに「30分英語を勉強する」と書いてあっても、それだけではなかなか実際の行動に移らないのですが、佐々木さんの場合は、30分の時間を押さえてしまうので、それ以外の邪魔が入ってこないというところがポイントです。
To-Do リストを作っただけでは、いつまでたっても取りかかれないので作らない。
実際に、予定表の中に、何時から何時までと入れてしまうというものです。
この本に書かれているようにマンダラ手帳を使おうとしたら、スケジューラーの間隔が狭くてうまく行きません。
うーむ。問題だ。
- 作者: 佐々木 かをり
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2005/10/27
- メディア: 単行本
多聴多読マガジン 第二号
いつものように英語学習の棚にまず行きました。
熟語の本や、言い回しの本などパラパラと見ていたら、「英米人の言うことを理解しようと私はなんでこんなに一生懸命になっているんだ」とちょっと腹が立ったのは不思議な感覚でした。
第一号の「こどもシャドーイング」はすごい衝撃だったので、今回も新たな発見があるのではないかとパラパラと。
今回はインターネットラジオ等の聞き取り素材が難易度でマップされている記事がちょっと目を惹きました。
それから、次の流行は「英語で三行日記」になるとの予感がしました。
多読のSSS外国語学習法研究会の掲示板で、多読、多聴に続いて、多書という用語がでていて、意見交換が為されていました。
これは、ちょっと危ないなと思いました。
こどものように、簡単な絵本から始めて、たくさん読んでいるうちに、難しい本も読めるようになる。
こどもシャドーイング
文字や意味をとらずに、こどものように聞こえてくる音をそのまま口に出すようにしていれば、そのうち聞き取れるようになるし、発音もネイティブのようになる
この両方とも、こどものようにと書いていますが、前者は日本語の語順に引っ張られないようにするためのテクニックであり、後者は日本語の音/カタカナ発音に引っ張られないようにするためのテクニックで、決して子供がやっているからそうしているわけではないと思います。
これを勘違いして、書くについてもやってしまうのは問題があると思います。
「子供は最初はつづりも文法も間違いだらけで書き始めます」などとの発言が為されていましたが、子供と大人の違いは、母語習得と第二外国語学習という違いもありますし(子供は全ての正しい/間違いパターンを知らなくても正しい用法にたどりつくという考え方)、また、子供の場合は間違った言い方/書き方を直してくれる大人が周りにいるということです。
間違ったままで「多書」と言って書き続けるならば、その間違いが固定化されるおそれがあるのは、英語教育のコミュニカティブアプローチで、あまりに早期に話すことを強制した時の弊害と全く同じです。
しかしながら、「外国語学習に成功する人、しない人」にあったように、アウトプットしようと常に努力していることでアウトプット能力が高まるわけですから、書くということも注意しながらやれば効果は高いと思います。
日本にいる我々が、周りに間違いを正してくれる人がいない中で多書をしようとするのであれば、
・自分の知っている範囲での語彙・用法で行う
・さらに多読に励み、正しい用法に多く触れることで、自分がそれまでに書いた誤りを発見する機会を増やす
という対応が必要であろうと考えます。