こども式シャドーイングの謎 (書きかけ)
こども式シャドーイングの謎 (書きかけ)
発音改善のツールとしてのこども式シャドーイングについて、考えたことです。
「こども式」と言っても、こどもであれば誰でもできるわけではありません。
ここでは、音がまだ出来上がっていないということで、「言葉を覚えていく過程のこどものように」というのが元々の意味です。
犬の鳴き声を聞いて、「まねしてご覧なさい」とい言われると、カタカナ的に「ワンワン」と繰り返すこどもが多いのではないでしょうか。
これは、シャドーイングにおいて、おとなが自分の持っているカタカナの発音でシャドーイングしてしまうのと同様に、こどもの中に「犬の鳴き声はカタカナで『ワンワン』」というつながりが出来上がってしまっているからです。
こども式シャドーイングの特徴として、
1.シャドーイングである
2.かなりのスピードで行う
というのがあります。
1は、シャドーイングだから当たり前だろうという声が聞こえてきますが、既に音が出来上がっていないのであれば、リピーティング(?)で構わないはずです。
「クジラの鳴き声を真似しましょう」と言う時は、シャドーイングで行う必要はなく、一旦聞いて、それから繰り返す方が、聞く際に自分の声に邪魔されず、より良い発音ができるのではないでしょうか。
これをシャドーイングで行うというのは、リピーティングにすると、自分の持っている音に引っ張られるおそれがあるので、その余裕を与えないためだと思います。
同様に2の、かなりのスピードで行うというのもそうだと思います。
ゆっくりでは、自分の持っている音が出てきてしまうのです。
他方、頭->脳->口方式のシャドーイングに於いては、文法知識や語彙を総動員するので、かなりのスピードまで対応できます。
こども式(頭->口方式)ではこれを行わないことから、あまりスピードは上げられないことになります。