これは勝間さんの訳ではない気がします。
これは勝間さんの訳ではない気がします。
勝間和代さんの「史上最強の人生戦略マニュアル」を読みました。-- でも
面白かったです。
Amazonのカスタマーレビューでは、「訳が悪い」とのコメントが多かったですが、確かに後ろの英文が透けて見えるような訳文が多くありました。
2001年に同じ「きこ書房」から渡部昇一監訳で出ていたものの新訳のようですが、そうだと知っていたら渡部昇一監訳の方を買ったでしょう。
それはそれとして、これはどうも勝間さんの翻訳ではないのではないかと感じています。
文学部卒の私ではありますが、つい最近まで本をほとんど読まないで来たので、文体の違いを感じることも出来ないのですが、この種のビジネス書では文体の違いもそれほど出ないでしょう。
さらに翻訳となると、原文に引っ張られた翻訳調になることもあるでしょう。
ではどこで私が「これは勝間さんの訳ではない」と感じたのでしょうか。
それは66ページ他に出てくる「役割モデル」という言葉です。
これは原文では role model になっているのだろうなと思う一方で、ロールモデルは既に日本語になっていますし、勝間さんは他の本で「ロールモデル」と言っています。
例えば「インディで行こう」の18ページ、21ページなどです。
「インディで行こう」の方は、2006/1/18の発売とされていますので、2008/9に出ているこの「史上最強の人生戦略マニュアル」の時点では、それをわざわざ「役割モデル」と言い換える理由が無いと思います。
念のために今日は丸の内オアゾの丸善に行って、原文を確認してきました。
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やはり該当のところは「role model」となっていました。
「勝間さんのお薦め」という腰帯があれば、勝間さんの訳でなくても売れたと思うのですが、残念です。
原書を買うか、渡部昇一版を探すか思案中です。
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