2006-05-06
「大人の英語発音講座」生活人新書(NHK出版)
これまで何回かに分けてご紹介してきました。
ちょっと前に読み終えましたが、これはなかなか今年度の発見(revelation)でした。
複数の人が分担して書いているのですが、章と章の間もお互いに言及し合うなど、一貫性が取れていて気持ちよい出来となっています。
この本から私が受け取ったメッセージは
ということでした。
確かにフランス語やイタリア語と比べて不規則な(綴りと一致しない)発音が多い英語ですが、私たちは例外事項に目を奪われて、「英語の発音は不規則である」と思いこんでいるのではないでしょうか。
少なくとも私はそうでした。
新しい単語を見たときに、その綴りから発音を考えるのではなく、一つの単語に対して、一つの発音をそれぞれ覚えなければならないと思っていました。
莫大な量の単語(とその発音)を覚えることにより、帰納的に発音のルールに思い至ることもあるかも知れませんが、これでは非常に非効率的です。
学習の初期にフォニックス、発音記号、綴りルールをきちんと学ぶことで、語彙の習得は容易になると思います。
「もしも machine を『マチャイン』と発音した中学生がいたら、大いに褒めてやらねばなりません。その生徒は ch の発音と i の長音をきちんと理解しているからです。こう綴って マシーンと読ませる英語が悪いのです」(148ページ)
machine と見て、マチャインと読もうという感じに全くならない私は、英語の発音のルールがまだ出来上がっていないということでしょう。
目標を見失う
昨年までの4年間は、ずっと語学試験に追いまくられていました。
一通り終わってしまったので、今年は何にも予定が入っていません。
試験のために勉強することについてはあまり積極的には賛成しませんが、試験のような目標がないと勉強しないのも事実ですので、今後はどのようにモチベーションを維持するかが課題です。
定期購読しているL'Expressの期日を知らせる手紙が来ました。
今回は更新しません。
フランス語はリーダーズダイジェスト(月刊誌)にすることを考えています。
海外に出る前に英語版を読んでいましたし、イタリアにいた時に、多読用に使っていたことがあります。
次はやや錆びてきたイタリア語の何かを定期購読しようかと思いますが、なかなか高いので少し考えます。
イタリア語 and/or フランス語の勉強会/読書会をやりたいという気持ちも強くあります。
悩ましいのは、語学を使って何をするかということです。
「所詮道具だから、語学を使って何をするかが問題だ」という点についてはすごく同意するわけですが、他方、「純粋に道具に興味を持つ人がいても良い」とも思っています。
恩師に「君の外国語は記号だよ。言葉ではない」と言われつつも、特にイタリアやフランスの(あるいは英米の)文化に興味が無い私が、今後外国語をどうやってブラッシュアップし、利用していくのか。
単純に道具に興味があるだけであれば、それを活用しなくても良いのかも知れません。
(運用能力がどのように形成されるかというところも含めて興味があるのであればやはり使う機会が必要になると思いますが)
また、折角身につけたのだから、それが収入につながるようにしたいと思えば、語学ができるだけでは(一部のとびきり優秀な通訳や翻訳の方を除けば)何にもならず、+αを探さなければと思っています。