2006-10-13
今日の慣用表現
Kazuo Ishiguro のUn artista del mondo effimeroを読み始めました。
読みやすいです。
彼の作品はイギリスにいたときに、二、三冊読みましたが、帰国の際に処分してきたようで手元にはありませんでした。
読み始めてまず思ったのは、英語で読むのとイタリア語で読むのとは印象が違うということでした。
どうしてもイタリア語の歌うような音に引っ張られて、印象が変わってしまったようです。
しかしながら、明るい音の言語だから哀しみを伝えられないと言うこともなく、その逆もしかり。
「小鳥はとっても歌が好き。父さん呼ぶのも歌で呼ぶ」のですけれど、歌でも哀しみや怒りを伝えているのでしょう。
イタリア語で読むから明るい印象を持ってしまうと言うのは、言語の音に影響されてしまっているという私の未熟さを表しているだけに過ぎません。
(この「違うぞ」という感覚は、しばらくして収まったのですけれど)
本の中で、孫が主人公のことを、おじいちゃんの意味で「Oji」と呼びます。
"Come osi dire questo! Che cosa dici?"
いや、その。
Oji と osi が発音が似ているなぁというそれだけのことだったのです。
話は変わって、今日の慣用表現
「ジキルとハイド」
痔の手術をしたことを周りの人に知られるのが嫌で、しばらくの間休暇を取って身を潜めること。
痔切ると Hide (隠れる)
福岡ソフトバンク 敗れる
良い試合でした。
王監督のことを思うとソフトバンクに勝ってもらいたかったですが、日本ハムの地元密着振りを見ると、札幌で日本ハムが勝ったのは良かったです。
携帯電話のボーダフォンは、ソフトバンクに名前を変え、最近のテレビコマーシャルでは「予想外」というキーワードで攻勢をかけています。
そんな中での今回の福岡ソフトバンクの敗戦は予想外だったのでしょうか。
予想外が嘘よ(よそうがいがうそよ)
想定の範囲内だったのかも知れません。
ところでソフトバンク(SoftBank)と言うからには、何か銀行かしら?と思ってしまうのは私だけではないでしょう。
銀行法の第6条には
1 銀行は、その商号中に銀行という文字を使用しなければならない。
2 銀行でない者は、その名称又は商号中に銀行であることを示す文字を使用してはならない。
とあります。
「バンク」は良いのでしょうかね。
Piggy Bank (豚の形をした貯金箱) ならお金が貯まりますが、貸金業の「ポケットバンク」ではお金が増えたような錯覚に陥りますが借金が増えるだけです。
地方銀行に「山形しあわせ銀行」とか「熊本ファミリー銀行」とかありますから、福岡ソフトバンクのことを「福岡やわらか銀行」とか「福岡ソフト銀行」とか勘違いする人もいるのではないでしょうか。
英文名称は、Tomato Bank のようです。
これではトマト倉庫と間違える人もいるかも知れません。
また、和文名称であっても、銀杏のことを英語で gingko (あるいは ginkgo 発音は「ぎんこう」)と言うことから、「トマトギンコウ」と聞いた外人さんには、「トマト・ギンナン」と理解する人もいるかも知れません。
(銀杏話はさらに続く)