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趣味としての外国語学習

Globish に思う 伝わる英語のためのロジカルな組み立て

Globish に思う 伝わる英語のためのロジカルな組み立て

 

先日の東洋経済の記事を読んでも、Globishがなんだかは良くわかりませんでした。

 

単語数を絞ったということはわかりました。

 

ブロークンで良いと言っても、文法が滅茶苦茶では通じません。(オバマ大統領の演説のGlobish版は、文法がしっかりしていました)

 

発音もいい加減で良いと言っても、LとRなどの発音は区別しないと通じにくくなるでしょう。(区別されていればネイティブ発音のようでなくても構わない)

 

そうした中で、「ロジックが必要」という記事がありました。

 

確かに論理的な展開でなければ話が通じません。それは英語に限ったことではないのですが、日本語の場合は論理的でなくても聞き手側が分かった気になってしまって放置するという点があります。

 

ではどのようにして論理的に文章を組み立てられるようにしたら良いのでしょうか。

 

少し話がずれますが、多読の酒井さんのブログ/掲示板で、大学入試の英語読解問題の日本語訳を作ろうというプロジェクトの記事がありました。

 

長文読解の鍵となるのは、問題文の(英語の文章に特有な)論理展開に慣れているかどうかであるとしたうえで、そうは言っても英語の文章をたくさん読んで論理展開を身につけるのは大変なので入試問題の日本語訳を作って受験生に提供しようというものです。

 

日本語訳を作る際に、訳文のできばえという新たな攪乱要因が入り込んでくるのが気になりますし、また論理展開だけなら、日本語で書かれた論理的な文章を多く読めば良いような気もします。

 

これは、インプット側(読む・聴く)において、論理的な展開に慣れようという試みです。

 

ではアウトプット側(書く・話す)で論理的になるにはどうしたらよいでしょうか。

 

論理的な「展開」というところまでの長文を書く/話すようになるのは遠い道のりですが、その前の段階として、短い文章であっても論理的に作れるようになりたいと思います。

 

会社で日英翻訳を時々やっていますが、英語に訳そうとした瞬間に元の日本語の文章の中身の無さや、意味が不明である点が明らかになります。

日英翻訳はロジカルなアウトプットにはとても良いトレーニングだと思いますし、やがて自分の日本語の文章もロジカルなものに変わってきます。

 

英語の先生方は日本人は論理的に考えられないと考えていらっしゃるようで、それを教えるのは英語の教師の役割の一つだと考えていらっしゃるようです。

それは本来的には「国語」の時間に為されるものでしょうが、日本の国語教育がそのようになっていないので、英語の学習にしわ寄せが来ているわけです。

 

この辺りは三森ゆりかさんの本もご参考に

 

入試の和文英訳でも会社での日英翻訳でも、まずは日本語を論理的な日本語に書き直すところから始めます。

 

良さそうだと思って見ているのが「論理思考を鍛える英文ライティング」です。

 

竹岡広信・安河内哲也の この英語本がすごい!」にも紹介されています。

日本語の修正過程が良く分かるので、論理的な日本語を書くためのテクニックが身につくと思います。

 

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