語楽カフェ

趣味としての外国語学習

やっぱりDHCだね。

やっぱりDHCだね。

 

ということで、7月29日の金曜日にDHC主催のセミナーに行ってきました。

講師は前半はアルクのブログでも有名な日向清人先生。後半は狩野みきさん。

日向先生のブログはこちら

 

タイトルは、『基本英単語の深淵なる世界』

「本書の土台となっているGeneral Service Listが、基礎英単語の世界でどう位置づけられているのか、また、この本の骨格である、言語機能別の分類の背景と、それをどのように本作りに活かしたのかをご説明したいと思います」との、講師コメントがブログの募集ページにはありました。

 

さて、DHCと言えば、サプリか化粧品の会社だと思っている方が多いでしょうが、元々は「大学翻訳センター(DHC)」という名前で語学が中心だったわけです。

今でも語学関係の本はたくさん出ていますし、今回のセミナーも日向先生の新しい本「知らざれる基本英単語のルール」の出版記念だったわけです。

 

DHCと言えば叶姉妹叶美香(かのうみか)。入り口脇の自販機にもしっかり写真が出ています。

講演者のもう一人は狩野みき。 惜しい。

  

それはそれとして。

 

日向先生の話は(当然のことながら)基本単語についてのもので、私は何のセミナーかも良く知らずに行った手前、やや当惑。

それでも、GSL(General Service List)の2000語弱でカバー率が話し言葉の90%、書き言葉の80%、その後のAWL(Academic Word List)570語でさらに10%カバーできるという事実は衝撃的でした。

その事実に反した街中の語彙集や単語帳は何なんでしょう。

 

語彙以外には多読の話も興味深かったです。

  

多読が効果的であるためには既知語が98%以上であること、年間100万words以上読むこと、未知語をつぶしていく努力を続けること(例えばケンブリッジ出版の Vocabulary in useなど)

 

後半の狩野さんの発表はやや疑問が残りました。

ご自身は帰国子女で、その後英字新聞の記者として活躍されたとのことで、語彙/言い回しについてアウトプットの為の蒐集と定着のテクニックの話が中心でした。

このような内容は危険な部分があり、我々のようなアウトプットがそれほど無い職種では、そのような(いつ使うか分からないような)言い回しの、しかもアウトプットを目的とした習得は無駄が多いと思いました。

と言うことで、パッシブ語彙の増やし方について質問をしたのですが、そのようなケースはやはり単語帳方式が良いのではないかということでした。(靴の箱を三つ使ったやり方を教えていただきました)

 

語彙に特化したセミナーは少ないので(みんなあまり興味も無いだろうし)、新鮮でした。

日向先生の本もそのうち読んでみたいと思います。(買わないだろうけど。図書館か、Bookoffか)